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「ふふ、ふふふ」
「.....もうやめて」
「うん、わかった.....はは」
「何がそんなに面白いの.....」
「いや、本当に....もうやめる。うん。...はははっ」
ミンソクは、ツボにはまると長い。
たいがいつまらないことだったりする。
だってミンソクはつまらない。
それが猛烈に苛々とすることがあった。
だけど
「次笑ったら口利かない」
「....わかった」
長男気質で感情をあまり出さないミンソクが、自分の前ではめんどくさい男になるところが、本当は少し嬉しかった。
謎解きはその後は簡単だった。
どうでもいいやり取りに気を取られて謎解きを忘れかけていた二人にヒントが与えられたからだ。
『真ん中、は数字の真ん中』
数字とは本棚についてる棚番号のことだった。
二人の真ん中は、二人の誕生日の真ん中のこと。
その棚には一冊だけ真っ赤な本があった。
「やっと見つかった....」
「このペースで行ったら確実に日が暮れるね」
「間違いない」
「あ、カードだ」
本の間に挟まっていたカードをミンソクが読み上げる。
「『二人の呼び名を決めて下さい！そして、今日の帰り一人１つずつ願い事を言ってもらいます。これから最後のポイントまでに考えておいてください』」
「.....なるほど」
「怖いね、最後に。これ、なんでもかな」
「なんでも、ね」
「常識的に」
「私はいつも常識的よ」
「.......」
「ミュートすんじゃないわよ」
「.....呼び名、どうする？俺の方が、年下だから、普通に、ヌナ、とか」
言うことは、最初から決めていた。
「名前、で呼んでほしい。ヌナは、いらない。私日本人だし。こだわってないから。A、本名だから、このまま呼んで」
ミンソクの、目が、揺れた。
丸くて、きれいな目。
「じゃあ、俺のことも本名で呼んで。シウミンは芸名だから。
ミンソク、だよ。キム・ミンソク。そう呼んで」
これは、何の罰ゲームなんだろう。
目の前にいるのは、シウミンだ。27歳の、スターになった、シウミン。
なのに、どうして。
「A、行こう」
まだ制服を着た19歳のミンソクが、記憶の中で私を呼んだ気がした。
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やま(プロフ) - 続きが気になってたので、更新めちゃくちゃ嬉しいです(＾▽＾) (2020年2月20日 2時) (
レス) id: d703a895c5 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - すっごく面白くて続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新されないんですか？ (2018年7月29日 17時) (レス) id: deb211a472 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーたん(プロフ) - ここからどうなるのかすごい気になってます。更新待ってます！ (2017年4月11日 14時) (レス) id: 00423f2856 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - 館花茶妃さん» ありがとうございます！ここからはなんとかイチャイチャさせたいと思ってます〜〜お待たせしてすみません！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - peachさん» ありがとうございます！自己満感強いのに楽しんで頂けてうれしいです！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなうたこ | 作成日時：2016年9月7日 20時
