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「わあ.....かわいい」
「いいじゃん、かわいい！」
二人の新居は小さな一軒家だった。
洋風の家の前には植物が生い茂る小さな庭。
アンティークの小ぶりのドア、その上に嵌められたステンドグラス。
ここだけ別の国のような、小さな家。
非現実な佇まいは、この仮想結婚にはお似合いだと思った。
これは夢だと思うことが出来そうだった。
「よし、あれやる？」
「あれってなに？」
ミンソクが、腕まくりをしながら近付いてくるので、咄嗟に一歩後ずさる。
「な、なに？」
「いや、ほら、新婚で新居ときたら、あれでしょ」
「なに！？怖い！言葉にして！？」
ジリジリと距離が縮まる。
あ、壁....
ぎゃ、
「ぎゃあああああああああああああ」
「....マジでうるさい」
「降ろしてください！！！」
「ははは、テンパってる」
「降ろして！！」
「やーだよ」
Aは
いわゆる、お姫様抱っこをされていた。
「新居にはこうやって入るもんだって言われたからさ」
「誰が言ったの！！」
腕を突っ張ってなんとか降りようとする。
「チャニョルが言ってた」
「ぶっ飛ばす」
「そうだね」
「会ったら即殴る！」
「じゃあ、チャニョルが悪い、ってことで」
全力で暴れてるのに、ビクともしない。
「くっ....、この筋肉が憎い....」
「はははは。ほら、諦めてよ。俺もさすがに暴れられるとしんどいから。
腕、回してくれると助かるんだけど」
ミンソクと、目が合う。
この目にはいつも逆らえなかった気がする。
Aは渋々、首に腕を回す。
そーっと控えめに回したのに、ミンソクが抱え直した反動でぎゅっとつかんでしまった。
耳元で、マイクも拾わないような小声でミンソクが囁く。
「慣れてるから、落とさないよ」
Aは酔うと抱っこを強請る癖があるのを知ってるのはミンソクだけだ。
というかミンソクにしか言ったことがない。
ミンソクだけが、Aの弱点をいくつも知っていた。
「.....今ごろ、いい感じのBGMつけられてるよ」
「そりゃね。こんなシーンの１つや２つ必要でしょ。さ、いくよ。入場〜〜」
少し小さめのドアをくぐって中に入る。
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やま(プロフ) - 続きが気になってたので、更新めちゃくちゃ嬉しいです(＾▽＾) (2020年2月20日 2時) (
レス) id: d703a895c5 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - すっごく面白くて続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新されないんですか？ (2018年7月29日 17時) (レス) id: deb211a472 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーたん(プロフ) - ここからどうなるのかすごい気になってます。更新待ってます！ (2017年4月11日 14時) (レス) id: 00423f2856 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - 館花茶妃さん» ありがとうございます！ここからはなんとかイチャイチャさせたいと思ってます〜〜お待たせしてすみません！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - peachさん» ありがとうございます！自己満感強いのに楽しんで頂けてうれしいです！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなうたこ | 作成日時：2016年9月7日 20時
