ハッピーハロウィン ページ48
〜キヨside〜
10月31日。
今日は、皆大好きハロウィンだ。
まぁ、俺は別に好きというわけでもないし、テレビとかで見るので十分なんだけど。
でも、アイツがイベント事がすげえ好きなんだよな…。
今年、何か用意とかしてたりすんのかな。
ちょっと気になったから、(人1)にハロウィンの合言葉なるものを言ってみた。
キ「(人1)ー。」
『ん?』
キ「……トリック、オアトリート。」
『……えっ、』
心底驚いた顔で俺を見るんじゃない。俺だって、たまにはこういうのやるわ。
『…えっ、と…』
(人1)は、思い出したようにハッとした後、うんうんと唸りながらもじもじとし始めた。
キ「…どうした?」
『ちょ、ちょっと待ってて…!』
そう言い残し、バタバタとリビングを出ていってしまった。
キ「なんなんだ…?」
不思議に思いながらも、軽くスマホをいじりながら待っていた。
*
『お、お待たせ…しました……』
キ「おー、おかえ……り………!?」
あれから数分後経ち、やっと(人1)が戻ってきた。
スマホから目を離し、「おかえり」と言おうとした。
だけど、俺は絶句した。というか、めちゃめちゃ驚いた。
『えっと、あはは…』
なんと、(人1)が可愛らしい魔女の格好をしてきたのだ。
ふわふわのオレンジと黒のフリルが付いたスカートとか、紫と黒のニーハイとか、あの、魔女特有の大きな帽子とか。
とても可愛い。可愛いんだけど……
キ「…それ、どうしたんだ?」
俺が一番気になるのはそこだ。
俺らは最近スーパーにしか出かけてないし、そんなもの(人1)は持ってなかったはず…。
『あ、これはね、ヒラくん達にもらったんだ。』
キ「……はぁ!?ヒラ達にもらった!?」
思わず大声を出してしまったが、仕方ないだろう。
『う、うん。ハロウィンの日には、これ着てキヨくんにお菓子あげてって言われて……』
キ「……マジか。」
くそ…!あいつら……!!
『で、でもねキヨくん。』
キ「…?」
『私、お菓子作るの忘れてて……無いんだ。』
キ「?…あぁ、おう。」
さっきの合言葉は言ってみたかっただけだし、別にお菓子は要らないんだが。
ーーーー
短いけど続きまーす!
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狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます!(笑)そう言っていただけるととても嬉しい限りです! (2016年10月1日 21時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´;ω;`) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐羽 | 作成日時:2016年8月7日 14時