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誰かに頬を撫でられ、目を覚ます。閉め切られたカーテンの僅かな隙間から射し込む日差しが、薄暗い部屋の中、僕に出久の存在を教えてくれる。
まるで愛おしそうに甘ったるい瞳で僕を見る出久は「おはよう、Aちゃん」と満足気に微笑む。その何処か狂気を孕んだ笑みに物悲しさを覚えながら、僕はそれを見ないフリをして「ん、おはよ…」と身体を起こした。
その時、ﾁｬﾘﾝ…と金属音が僅かに響き、足首に違和感を感じて布団を剥ぎ退ける。
「………」
両足首に填められた黒くて重い鉄の塊。右側に赤い蝶、左側に緑の蝶がデザインされた足枷に僕は何も言えなくなってしまう。
「綺麗でしょ？かっちゃんがくれたんだ。まぁ…Aちゃんに、だけど」
そう苦笑いを浮かべていつも通りの反応を見せる出久に「重いんだけど」と軽く抗議をするが、出久は「重くないよ」とただ笑うだけで外すつもりは微塵も無い様だ。
「インコさん、流石に心配するんじゃないの」
「部屋から出る時は鎖の部分を外すから大丈夫だよ。この部屋に居る時だけは繋いで置かないと心配だから」
二つある赤と緑の鍵。それを手に、緑の鍵を鎖の根元の鍵穴へと差し込んだ出久はｶﾁｯ…と鎖を外していく。
緑が鎖の鍵で、赤が足枷の鍵なのだろう。鎖だけを外して「はい」と手を差し出してきた出久は赤の鍵を使う気は更々無いのだろう。
何も考えずに差し出された手を取る。
全部受け入れる事。全部任せる事。何もしない事。何も考えない事。ただ人形の様に、二人が望む僕であれば良い。
そうすれば…僕も出久も勝己も、傷付かなくて済む。二人を失わずに済む…閉ざされた小さな箱庭で不変を望んで居られる。
何も可笑しくなんてない。これは僕が望んだ事。二人と一緒に、何処までも歪な世界を歩んでいく。僕の世界には出久と勝己だけが居て、その他は無いも同然。
これで良い…いや、これが良いんだ。何も可笑しい事は無い。
これが“僕”なんだ。
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パル(プロフ) - 月華姫さん» こんにちは！お久し振りです！！漸くリクエストの【轟君が幼馴染みだった？if】が完成しましたので、お知らせします(^^)リクエスト板の方にありますので、またご確認ください！それでは失礼します！ (2018年5月6日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - お返事有難う御座います！リクの完成はパル様のペースで大丈夫ですよ！ゆっくり完成を楽しみに待っています！ジジ様はエンデパパの最終進化系なんですね←そう考えると現在のエンデさんは微妙にマシに感じますな←これからもパル様らしく連載頑張って下さい！ではっ (2018年3月7日 10時) (レス) id: 12879f1d64 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 月華姫さん» ﾘｸｴｽﾄの方はもう暫くお待ち下さい(><)本編のストックが中々思う様に進まず、ﾘｸｴｽﾄのネタを書き始めてはいるのですが、短編でまとめられず試行錯誤中なので、出来次第お知らせします！更新ゆっくりですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年3月7日 7時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 月華姫さん» お久し振りです!!いつも楽しみにして下さって有難う御座います(><)ジジ様のイメージはホントにエンデパパを悪化させて、兎に角酷くした感じにしようと出来上がったものですww現実だと犯罪レベルがカンストしてしまうかも知れないですねwwwある意味敵(ヴィラン)ですねww (2018年3月7日 7時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 続き→意味不明な言葉使ってすみません(･･;)さて、轟は次どう夢主と絡み接するか楽しみです！！春の季節も連載頑張ってください！また遊びに来ます♪ではっ (2018年3月6日 21時) (レス) id: 95552be7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年2月10日 17時
