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「クソジジィ！！！」
駆け出して、校門を抜けると同時にジジを守る様に前に立つ黒服達を問答無用で蹴散らす。所詮は雇われただけの雑兵。音の増幅で気絶させて、ジジと向かい合う。
「…これだけ派手に挨拶したんだ。直ぐにでも此処の教員達が出て来る。その前にさっさと失せたらどうです？」
「それ程までにクラスメートが大事か。お前達の会話など聴力を増幅すれば意図も簡単に聞こえて来るわい」
やっぱりこのクソジジィは皆にも手を出すつもりだったのだろう。体育祭で皆の大まかのプロフィールは外に漏れている。このクソジジィがチェックしていない筈が無い…
「お前の交友関係は把握しておる。いつまでも共に居たいのだろう？私に歯向かってそれが叶うとでも本気で思っている訳ではあるまいな？」
「皆に手を出しても僕はアナタの言いなりにはなりませんよ。きっと、あの子達は自分のせいで僕が言う事を聞かざるを得ない状況になる事の方が耐えられないだろうからね」
自己犠牲を簡単にやってのけてしまう。誰かの為と自分に掛かる負荷を甘んじて受けようとするだろう。ヒーローを目指す者として、困ってる人を見過ごせない優しい人達ばかりだから。
「皆の為になんて言うつもりは無い。そんなのは僕のエゴだ。だから、これは僕の為に僕が選んだ生き方だ。もう一度言う、僕はジジのものにはならない。この個性も僕自身も誰にもくれてやるつもりは無い!!」
そう言うと何が可笑しいのか、ジジはｸﾂｸﾂと不快な笑い声を上げると「その目…気に入らんな」と眼前に杖を突き付けてくる。
「婆さんにそっくりだ。あの女もお前と同じ事を私に言いおったが…結局、足掻く事など出来ずに蔵でその生涯を終えたわ」
「お前が殺したも同然じゃないか…!!お前さえ居なければ…ババだってもっと自由に生きられた!!普通の家庭で、普通に笑って…子供を生む度に怯える事も、孫を憎む事無くその手に抱く事だって出来た筈なんだ…っ!!それを全部壊したのはお前じゃないか!!お前の下らない野望のせいで…ババから幸せを奪ったんじゃないか!!」
そうだ…全部この男が居たからだ。この男が…クソジジィが全部、壊したんだ。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
