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「HAHAHA!!敗北ってのは人を強くするもんだ！爆豪少年、君は強い。これからも君の活躍に期待する！！」
勝己の首にメダルを掛けたオールマイトは今度は僕の前まで来ると、途端に苦笑いを浮かべ出した。
「正直、私は君に一番驚いたよ。成長を拒み、人を傷付ける事の重みを理解している君があれ程までに全力で取り組み、そしてこうしてトップの座に居る結果にね」
「勝たなきゃならない事情を押し付けられていましたからね…」
結局、ジジはトップを取った今でも僕を家に連れ帰る気で居るのだろう。ちゃんと約束した訳では無いが、成績次第でと言うのは僕に体育祭に参加させる為の虚言。体育祭に誘い出す事で僕を強制的に連れ帰る腹積もりだったのだろう。
「ただ、私の激励は君の背を押すどころか迷わせてしまった様だな」
「今ならオールマイトがどういう意味をあの言葉に持たせたのか分かった様な気がします。人を傷付ける事を恐れて動けなくなるのでは無く、アナタが言う大切な人の顔を過ぎらせて大怪我をさせない様に自制しろって意味だと」
「満点だ!!増方少女!!リカバリーガールも言っていたが、君はやる気さえ出せれば何処までも高みへと上り詰める事が出来るだろう！」
僕の首にメダルを掛けたオールマイトは肩に手を置くと「迷いは捨てられたかい？」と耳打ちしてくる。
迷い…迷いなど無い。アナタ方、ヒーローに背を向け、薄暗い場所で生きる事は決定事項だ。ただ、僕が捨てたかったのは心残りだけだ。
「捨てるどころか、自分の首を絞める鎖を見付けてしまいましたよ」
オールマイトが余計な事に気付かせなければ…勝己に抱くこの感情など知らずに済んでいたのに。
酷いヒーローだよ、全く。
こうして大激闘を繰り広げた波乱の体育祭は幕を閉じ、僕の最後の学生生活に最高のフィナーレを飾る事が出来た。
出久の成長や轟の過去、それから勝己に対する想い。たった一日、けれど僕にとっては皆と過ごす最後の一日。とても色濃く、有意義な時間だったと言えるだろう。
会場から校舎まで行くバスの中、僕は普段発揮しないやる気をこれでもかと言う程、発揮したせいか…身体は限界を迎え、クラスメート達の賑やかな声も何のそので眠るのだった。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
