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「多分、僕が一番厄介だと思う相手だよ。勝己は」
それ故に…脳裏にチラついてしまうのかも知れない。
リングへと上がり対峙する二人を見詰めながら、先程脳裏に過ぎった勝己の顔を思い出す。好きだと認めた訳じゃない、そんな自覚も無い。だけど…仮にそれが好きだと言うのなら、勝己も同じ様に僕を思い浮かべるのだろうか。
静かに勝己を見詰めていると、不意に勝己が僕達が居る観客席の方を見た。その際、目が合った事に僅かに驚いている様で…
「なぁ、爆豪。今、お前の事見てたよな…？」
そう聞いてくる範太に「多分…」と曖昧に返すが、未だに勝己とは目が合ったままだ。
｢………｣
僕は勝己が嫌いだよ。僕に憧れを抱く勝己何か…必要無い。それでも…認めてるんだ。だから、僕以外の誰かに負けるなんて許さない。
ちゃんと、僕が引導を渡す。勝己は僕を越えられないと、僕には勝てないのだと、守られる程弱くはないのだと…証明してみせる。
「 次 は 勝 己 が 勝 つ 番 だ よ 」
口パクでそう告げると意味を察したのか、勝己は「首洗って待ってろ」とでも言う様に僕から目を逸らし、お茶子ちゃんを見据える。
「勝己らしいな…」
不思議そうに僕を見て首を傾げる透ちゃんと範太に「何でも無い」とミッドナイトの開始の合図に、僕は密かに勝己の勝利を祈ったのだ。
そして、行われた勝己とお茶子ちゃんの試合。触れなければ発動出来無い個性だからか、正面特攻を仕掛けるお茶子ちゃんを容赦無く迎え撃つ勝己。
突進しては爆破され、それを繰り返しながらもお茶子ちゃんの目は強い意志を宿している。自棄になっている訳じゃない。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
