２００ side無し ページ13
「んー…Aちゃん、おじいちゃんの家に行きたくないっぽかったからさ、気になって。厳しそうな人なのは見れば分かるんだけど…」
「え？葉隠さん、お爺さんに会った事あるの？」
「会った事は無いよー？ほら、あそこの怖そうなおじいちゃん居るでしょー？あの人がAちゃんのお爺さんなんだってー」
葉隠の言葉に緑谷は勿論、爆豪も彼女の祖父の姿を見る。そして、緑谷は目を大きく見開くと「かっちゃん…あの人って…」と信じられないものを見る様に口元を押さえる。
「………」
「デク君？見た事あるん？」
「…うん。僕とかっちゃんに大切な人の守り方を教えてくれた人だよ」
大切な人の守り方。それは外堀を埋めて、自由を奪い、管理する事。そうすれば何処にも行かない、誰のものにもならない、自分達だけの彼女になるのだと…そう幼い緑谷と爆豪に教えた人物が居たのだ。
緑谷は口にした言葉と現状にゾッとする。教え通りにしていた訳じゃない。寧ろその人物の事など、今の今まで忘れていたのだ。だが、自然と教え通りになってしまっていた以前の自分達がおぞましく思えて来る。
「胸糞悪ぃ…」
「珍しく僕も同じ気持ちだよ」
意図せず誰かの思い通りに動いていた自分達に気持ち悪さを覚え、それと同時に彼女の祖父への不信感と警戒の色が強まった緑谷と爆豪は自然と彼女の祖父に目を向けていた。
そして、彼女の祖父が二人の視線に気付いた時、緑谷と爆豪は何故だか分からないが確信する。
「あの人は…Aちゃんを」
「彼奴は…Aを」
「「飼い殺しにする気だ」」
過ちを認めた今だから分かる。あの目は異常だ。それを理解した時、二人は改めて己に誓う。
彼女を守らなければ。もう二度、過ちを繰り返さない様に。傷付けない様に。笑ってくれる様にとーー…
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
