飴と鞭 ページ32
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『ご迷惑をおかけしてすみません…ありがとうございました』
一通りの手当てが終えられた後、『イルミさんがいなかったらどうなっていことか…』と止血された足首を触って謝罪とお礼を述べれば
「本当だよ」
と、それはもう逃げ出したくなるような、凍えそうなほど冷ややかな視線が私に向けられた
あー…これ完全に怒ってらっしゃる。
「こんな初歩的な罠に引っかかるとかありえないし、そもそもなんで気付かない訳？オレがいなかったらこのままここで死ぬつもりだったの？」
『…イエ、アノ、』
「こんなことなら無理矢理にでも毒入りの食事取らせたほうが良かったかもね。ていうか危機感なさすぎるし、ここに来るまでも行動に無駄が多すぎる」
饒舌具合からひしひしと伝わってくるイルミさんのお怒り具合と圧。
それに完全に萎縮し、『ご、ごめんなさい…』と蚊の鳴くような声で謝罪を述べれば
「…はぁ」
大きく一つ、溢された溜息
「ねえ、なんでオレが怒ってるかわかる？」
『…私が無能故です…』
「……はぁ」
呆れた と顔に書いてあるレベルのため息を再び吐いたイルミさんに、申し訳なさと情けなさから顔を伏せれば
「そうじゃない」
『…え？』
「てゆーか、別に無能ってほどじゃないし」と
今度はその声色が、少しだけ柔らかくなった
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不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - まぶぴちょこさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです、頑張ります…！！ (2021年11月28日 12時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - 話がとても面白くて、一気に読んじゃいました！続きちのしみにしています！更新頑張ってください🙇 (2021年11月27日 22時) (レス) @page35 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2021年8月27日 18時
