ヨコハマの夜兎ガールは今日も元気です！【文スト×銀魂】

夜兎ガールと事件の黒幕 ページ28

敦side


爆弾魔も捕まって安堵の溜息を着いて
Aちゃん達人質の縄を解いた


太宰さん達は相変わらずだ



しかし次の瞬間_____________





ドンっ!!!!!!






僕は背後から凄い力で太宰さんたちの方へ押し出された






『クククッ⋯⋯⋯⋯』





押された方向からは喉を鳴らした様な
そんな声が聞こえてきて後ろを振り向くと_____





・




・




ナイフが刺さった状態のAちゃんが
顔を下に向けたまま立っていた








───手に"爆弾のリモコン"を持って





『あ〜あ⋯⋯⋯ほんっとに使えなかったナぁ
矢っ張り素人は駄目だネぇ⋯⋯』





未だ顔を俯かせたままだが､その声は､言葉は
嘲笑っている様に聴こえた


それに､その言葉はまるで___________




｢⋯⋯⋯⋯そう云う事か｣


隣に居た太宰さんが何かを悟ったように小さく口を開いた



｢可笑しいと思ったんだ。
いくら探偵社に怨恨を持っていても､異能力まで把握
するなんて普通に考えると不可能に近い｣






内通者が居なければね────



まるで__________



爆弾魔が来るのを"最初から"判っていたような





初めて見る太宰さんの光の無い目に
恐怖を感じた


その目線の先には___________




『クククッ⋯⋯⋯漸く気が付いたみたいだネぇ皆?
だ〜れも気が付かないから､頭に脳みそ
詰まっているのか心配になったヨ⋯⋯』




目を見開いて不気味な迄に口を釣り上げ
狂気的に嗤っている

Aちゃん



｢君の計画はこうだ。先ず探偵社に恨みを持っていた
人物に近づき､その憎悪を煽る

そして､その人物を影から操った


探偵社を潰す為にね。


一方君自身は、自らに疑いが向かないように
するため人質になった


真逆､ナイフで刺された人間が黒幕だなんて
誰も考え付かないもの｣


太宰さんも口角をあげた



『そうだヨ。折角事務所が手薄な日とか時間帯、
立て篭もるのに最適な場所、社員の顔や名前､


ましてや異能力まで教えてあげたのに
それらを生かせないなんて⋯⋯







本っ当に使えない役立たずだ』


その言葉に酷く覚えがあった




｢⋯⋯んで｣


『はぁ?何？』


この間の､僕を助けてくれた時の君は


｢何で､こんな事をｯ!!｣



──偽り(嘘)だと云うの?



彼女の顔から表情が消える








『探偵社が憎いから』



吐き捨てるように君は云った

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