隠された素顔(倉間side) ページ9
長くてキツい練習も終わり､俺達は集団下校を始めた｡
前には､マネージャー｡
後ろには選手｡
浜野:｢なぁ､倉間？｣
倉間:｢あ？｣
隣にいる浜野は､何やら好奇心旺盛な顔で､｢Aの事､どう思う？｣と聞いてきた｡
倉間:｢どうって…｣
松風:｢俺は先輩のこと好きですよ！ 素顔とか､まだまだ知りたい事は､いっぱいありますけど！｣
天馬の言葉に､皆も首を上下に振る｡
まぁ､気にならないなんて言ったら､さすがに嘘になるよな｡
狩屋:｢そんなに気になるなら帽子とっちゃえばいいじゃないですか｡ねぇ､天馬くん？｣
松風:｢えっ､でも…っ！｣
皆が天馬の言葉を待っていると､強い風が背中の方から吹いてきた｡
貴女:｢ぁっ！！｣
風が止み､声が聞こえた方を見ると､皆の顔が豹変した｡
貴女:｢…〜！ 見ないでっ…見ないでっ…！｣
皆:｢…｣
俺達の前には､綺麗で長くて艶のある､ワインレッドの髪をした…､(人1)だった｡
顔は愚か､髪すら見たことがなかった俺達は､初めて見る(人1)の姿に唖然とするばかり｡
狩屋:｢ちょうどいいじゃないですか〜｡ 先輩っ､顔見せて下さいよ｡｣
(人1)にルンルン近寄る狩屋は､(人1)の真ん前に来ると､同じように腰を降ろした｡
貴女:｢見ないでっ…｣
狩屋:｢何でですか？｣
貴女:｢…｣
さすがにヤバいと思った俺等は､狩屋を止めにかかる｡
霧野:｢狩屋､(人1)の素顔が気になるのは解るが､嫌がっているんだ｡やめておけ｡｣
三国:｢ほら､(人1)｡｣
三国先輩が差し出した帽子に､(人1)が手を伸ばした瞬間､運悪く座りこんだ浜野にぶつかって､帽子がトンッと落ちた｡
狩屋:｢チャーンス！ 先輩､失礼しまぁーす｣
貴女:｢！！｣
スキをついた狩屋が､顔を隠している(人1)の手を無理矢理どかした｡
その瞬間､さっきとはまるで違って､皆からは息を飲むような静かな声が響いた｡
俺達の前で初めて顔をあらわにした(人1)の素顔は､周りを一瞬で虜にする程の美貌だった｡
つまり､世間で言うならば､美少女って奴だ｡
･
･
ただ､俺は皆と違って､ため息すら出なかった｡
コイツが…､(人1)が……､あまりにも俺の初恋の“A”に似てたから…────｡
ラッキーアイテム
革ベルト
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ユキ(プロフ) - 初めまして!! この小説すっっごく面白いです!! 私倉間大好きなので、読んでてとても楽しいです(^^)この展開…続きが気になります〜! 応援してるので、これからも頑張ってください* (2012年3月8日 8時) (携帯から) (
レス) id: 066110bd13 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お久(笑)そうだねぇ、一番静かになった時に限って鳴っちゃうんだもの！お腹空くんだけど…異常に量欲しがってるんだよね…今、お昼ご飯食べたばっかだけどもうお腹すいた(笑) 明日私立だわー！！(泣) (2012年1月28日 13時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私一番後ろｗｗでもなぜか眠くないｗ 私もお腹すいちゃうよー！ごろごろ鳴る！食べてるのにおかしいなぁ… (2012年1月15日 22時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - あい>>授業は寝てるよ！一番前だけどw 最近お腹が鳴っちゃってね､今も｡空きやすいのかなぁ？ (2012年1月12日 1時) (携帯から) (レス) id: f90c8ebf5e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - でも一週間もなく学年末テストさorz 私も勉強中に力尽きてそのまま机に突っ伏して寝ちゃってるｗｗ寝ちゃえ！授業中も寝ちゃえ← (2012年1月11日 20時) (レス) id: a6a5eb5ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里 | 作成日時：2011年10月11日 20時
