ゴースト・リーダー【ARS*O×S】 (ページ23)

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翌日

急遽、記者会見になり
俺達はまたスーツに着替えていた

楽屋にいるのは、俺、雅紀、松潤

そして俺にしか見えない
智くん、ニノ

2人ともいつもに増して暗い表情だ

そりゃそうだ、俺以外
智くんとニノは見えないから

相当辛いんだろう

和也｢ほーら相葉さん
元気になりなさいよ〜｣

元気がない雅紀を見たニノは
雅紀の顔をつねったり
デコピンしたり

目の前でマジックやったり
遊んでいた

ニノなりに励まそうとしてるんだろう

だけど雅紀は俯いたままだった

和也｢んー、どうしようか｣

ニノが雅紀を
励ます方法を探していると
雅紀が俺と松潤に話した

雅紀｢俺のせいだ……
俺のせいで、ニノが死んだんだ……
俺が、死ねば良かったのに!｣

｢は……?｣

何言ってんだろコイツ
頭、おかしくなったのかな

直さなきゃ

俺は席を立ち雅紀の方に
向かい、叩こうとしたけど

もう先に身体が勝手に動いて
雅紀を叩いていた

雅紀｢翔、ちゃん?｣

｢ふざけないでよ、相葉さん｣

相葉さん
それは俺が使ってる口調じゃない

そうか、ニノが俺に憑依したんだ

雅紀｢相葉さん……?
ってか翔ちゃん目が変だよ?
黄色いっていうか……｣

翔(和也)｢あんたねえ
『俺が死ねば良かった』って何?
ナメてんの?｣

雅紀｢ナメてないよ
そう思ったんだもん｣

翔(和也)｢なんのために俺
あんたを守ったんだと思う?
付き合い長いからだよ
先に死なれたくないんだよ!

分かってくれよ!｣

雅紀｢翔ちゃんには関係ないじゃん!
やめてよ、ニノの真似するの｣

ニノはイラついたのか
急に雅紀に本気のデコピンをした

雅紀｢イった!……あれ?
そのデコピンの仕方……本当にニノ?｣

翔(和也)｢死ねば良かったなんて
もう二度と言うなよ
同じ仲間なんだからさ｣

雅紀｢ニノ、だよね?｣

雅紀がニノに聞くと
ニノは軽く頷いた

すると雅紀は泣いて
俺の身体にくっついた

雅紀｢ごめん!俺
死ねば良かったって言っちゃって
守ってくれたんだねニノ……
ごめん、ごめんねニノ!｣

強く抱きしめる雅紀

翔(和也)｢いだだだ!
あんた強すぎだって!
翔ちゃんの身体なんだから
やめなさいよ!｣

雅紀｢そっか!えへへ
嬉しくてつい……｣

翔(和也)｢ったく｣

そんな会話をしていると
スタッフが楽屋に入ってきた

｢会場移動お願いします｣

雅紀｢ニノ、また後でね｣

翔(和也)｢うん、またね｣

そう言いニノは俺の身体から出た