ゴースト・リーダー【ARS*O×S】 (ページ3)

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タクシーを急いで降り
病院の中に入ると

受付に場所を聞く

すると受付の看護師が
その病室まで案内してくれ

病室のドアをゆっくりと開けた

病室には、俺のマネージャーと
大野さん以外のメンバーのマネージャー

そしてメンバー3人が既に立っている

暗いそのオーラに気づいてしまった

まさかね……

｢……大野さんは?｣

俺がそう言うとメンバーは
大野さんが居るだろうベットから
少しズレて俺に見せる

そのベットに近づくと
そこには綺麗な顔で眠る大野さんが

なんだ、眠っているのか
驚かさないでよ

俺は少しホッすると
相葉くんの啜り泣く声が聞こえ

振り向くとそこには
相葉くんが目に手をやって泣いていて

ニノと松潤が相葉くんを慰めていた

マネージャーや医者達は
何も言わなかった

そして俺はその場の空気を
すぐに悟った

ああ、大野さんは
もうこの世に居ないんだ

俺はその場を、少し和ませようと
わざと笑顔で無茶をした

｢……何だよ、みんなして
大野さん寝てるだけじゃん!
ほら笑顔笑顔!｣

冗談キツイなあ

なんて、わざと笑顔で笑ったりしてみる

するとニノが口を開いた

和也｢……無茶しなくていいよ翔ちゃん｣
｢……は?｣
和也｢大野さんは死んだの｣
｢……何だよそれ｣

暗い表情で言うニノに
俺は少しキレ気味で話してしまった

｢大野さんが死んだ?は?
何それ?笑えないよ!｣

潤｢翔くん……｣

俺は大野さんの方に近づき
声を荒げた

｢ほら見てよ!寝ているだって!!
死んでなんかな────｣

和也｢もういい加減現実を見ろよｯ!｣

俺の言葉を遮るように
ニノが俺を叱る

和也｢俺達だって
リーダーが死んだなんて信じてないよ
翔ちゃんだけじゃないんだよ!

翔ちゃんだけじゃ……｣

いつも涙を見せないニノが
肩を震わせ涙を浮かべる

そうだ、悲しいのは俺だけじゃない

ニノも相葉くんも松潤も
みんな悲しいのに

俺って奴は──────

俺は大野さんが眠っているベットから離れると、病室を何も言わず出ていった

その場から抜け出したい気持ちと
3人の涙を見たくない気持ちが
大きくなって行動に出てしまった

神様、これは俺達に対する天罰ですか?

それとも、運命ですか?

お願いです

どうか俺から

俺達から

大野智(リーダー)を取らないでください