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〜File1〜旧校舎怪談17 ページ18

翌日、おそろしくいい天気な今日は、麻衣と一緒に登校出来てます

いつもの麻衣なら完全にハイになっているところだ
―なのに気分が見るからにだだ下がりなのは、あのナルシストのせいだ、うん

色んなことを考えて、また百面相をしている麻衣と校舎に入ろうとしたとき、麻衣がいきなりスゴい勢いで突き飛ばされた

驚いて犯人を見ると

「麻衣っAっ」

恵子でした

「何なんだよー。朝もはよから喧嘩を売るかい」

『ほんとだよ、スゴくビックリしたんだけど!』

「ちょっとしたスキンシップよお。…で、渋谷さんの話って、何だったの?」

「ははあ?それが気になって、あたしを待ち伏せしてたなあ?」

「御名答。ねえ、何だったの?」

麻衣と恵子が話し出した為、私は巻き込まれるわけにはいかないと思い、そうそうに離脱っ!

だってこういうときの女子高校生の怖さといったら…ねえ?

2人を置いて、先に教室に入ると、ミチルや祐梨が麻衣の席の前に陣取っていた
ひええ、麻衣よアンタに逃げ道はないようだよ
ごめんね、助けられないや

そう思っていると、2人が教室に入ると案の定、麻衣は囲まれてしまい、真相を告白していた

「…なーんだ。そうよねー、やっぱりねー」

恵子は、ほっとした表情だ
そんな恵子を押し退けるようにしてミチルが身を乗り出した

「じゃ、渋谷さんって転校生じゃないんだ」

「そ、単なる嘘つきくんだ」

『麻衣、言い方…』

私が呆れながら窘めると、麻衣は肩をすくめた

「そうなのかあ…」

祐梨がしょんぼりした声を出すと、ミチルはその肩を叩いた

「落胆するのは早い。この高校の生徒じゃないってことは、つまり!」

恵子があとを続ける

「ライバルがいない!」

「そう!」

頭ん中お花畑なのかな?
そうツッコみたくなるような変わり様だ

そーんなナルちゃんがいいのか…確かに顔は良いし…分かりづらいけど優しいし…頭良いけど…性格があれじゃあなあ

皆の話についていけず、ぼんやりしていたら、黒田女史が声をかけてきた
あ、私じゃなくて麻衣にね
一番話しかけやすいと思ったんだろうね

「ちょっと、谷山さん」

「おはよう。―何でしょうか」

麻衣が挨拶したのに返さないなんて…それだから友達が出来ないんだよ
それに、麻衣も固くなっちゃったし…も〜…

「昨日のあの人、霊能者なの?」

「違うそうです、ね、A」

『へっ?ああ、うん』

話しかけられるとは思わず、変な声が出てしまった…
不覚…

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梨花 - 更新大変でしょうが、いつまでも応援しています! (2019年11月28日 18時) (レス) id: f3674189e1 (このIDを非表示/違反報告)
りーさん。(プロフ) - 面白いです!!続き楽しみです♪ (2019年2月2日 1時) (レス) id: ea3558cf25 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2018年12月28日 10時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アサヒ x他1人 | 作成日時:2018年8月11日 15時

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