叩き潰す ページ7
「……A、今すぐ棄権しろ。あのクズ野郎ぜってぇ何か企んでるぞ」
「それに関しては僕も同感だ。彼は只者じゃない。いくら君が強いと言っても……あまりに危険だ」
『……分かって、ます』
今の会話で危険を悟ったのか、チェレンさんやヒュウまでもが止めに入った
……でも、私がリタイアしても誰かがアイツとバトルするだけ。これだけ人も集まっているなら、易々と大会中止も出来ないだろう。誰かが犠牲になるのは………嫌だ。
……なら決めた、アクロマをこの大会で叩きのめしてやると。
ーーー
ーー
ー
_「さぁいよいよ決勝戦!!どちらも圧倒的な実力でここまで勝ち上がってきました!
まずは!現在バッジ5つ!ジムチャレンジャーAの登場だーっ!!!」
歓声を浴びながら、フィールドへと歩き出す。初戦の時よりも顔が強ばっているのが分かった。奥底に秘めていた感情が、溢れ出すような感覚。闘志というより殺意と呼ぶ方が近いかもしれない
絶対倒す、そんな思いを読み取ったらしい。ボールが微かに揺れていた
_「続いて!!願いはポケモンの力をひきだすこと!!!
アクロマの登場ーッ!!!!」
ゆっくりと奴が現れた。口元に弧を描いている。一度あいつの目の前でプラズマ団をボコボコにしてやったのに、私に挑発するとは随分肝が据わってる。
観客達もアクロマのクズ度にはまだ気づいていない。どちらの声援も届く。一際目立って聞こえるのが、ヒュウの張り叫ぶ声である。ぶっ飛ばせーって。
「……わたくしが学究の徒として求める理想の真実…それはポケモンが持つ本来の力。それをどう引き出せるか」
私と目が合った途端、落ち着いた声色で話し始める
「……一つ宜しいですか?優秀なポケモンと優秀なトレーナー………可能性をひきだせるのはどちらでしょう」
『………いきなり何?』
「いえ、簡単な心理テストみたいなものです。貴方は…どちらだと思いますか?」
『そうだなぁ……………強いて言うなら、』
審判の合図とともに、ボールを投げる
やる気に満ち溢れたビクティニが勢いよく飛び出した。
『トレーナーとポケモン、どっちも大事』
ビクティニは私の方を見てしっかりと頷く。彼とは初対面だったが、私の態度を見てアクロマは敵だと認識したらしい。小さな羽をパタつかせムッとした表情をしていた
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ひな(プロフ) - 何回も何回も、読ませて頂いてます。アカシアを聞きながら見ると何故か涙が止まりません....。最新作までまた何度も読み返します!!!大好きです!!! (7月27日 23時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - チョコ&ピーナッツさん» 返事、ありがとうございます。私もそう思います。夢主ちゃんにはカロスでリフレッシュして素敵なチャンピオンになって欲しいです! (2022年11月15日 20時) (レス) @page46 id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - いな九尾さん» それをどう乗り越えていくのか。ただバトルが強いだけがチャンピオンじゃないと思うんです。この地方にこんなチャンピオンがいるんだ、憧れるよね。素敵だよね。って誰かの心を動かすような人になって欲しいんです。夢主には。長文失礼しました…! (2022年11月11日 19時) (レス) id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - いな九尾さん» チャンピオンが誕生して、それが子どもだったりすると…やっぱり不安に思う人も出てくるかな〜って。それは仕方の無い事なんですけどね。みんな最初は不安です。ゲームと現実とのギャップに夢主は振り回されると思いますが、 (2022年11月11日 19時) (レス) id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - いな九尾さん» ゲームだとチャンピオンって事でチヤホヤされたり優遇されたり良い事づくしなイメージがありますけど、いざそれが現実になるとやはり難しい部分も見えちゃうのかなって思いますね…ガラルの時にも感じましたが、長年務めてきたチャンピオンが引退して、急に新しい文字数 (2022年11月11日 19時) (レス) id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2022年9月20日 1時