厳選厨が通ります５【ポケモン】

特性、たまひろい ページ32

以前、アララギ博士から貰ったマスターボール…どんなポケモンでも必ず捕まえる事が出来る優れものだ。念入りに確認した私の投球フォームもあってか、真っ直ぐにレシラムに投げられるボール

しかし、それを黙ってみてくれるはずもなかった



「弾き飛ばしなさい、レシラム！！」

「キュオオオオオッ！！！」




レシラムが、アクロマの指示を聞いている。あともう少しというところで…ドラゴンクローでボールを弾き飛ばされた。洗脳済みだったか……これじゃアクロマの装置がある以上迂闊に近づけない



「やはり来てましたね…！

けれどもう終わりです！"クロスフレイム"！！」


『っ……！』


思わず拳を握り締める。

やっぱり駄目か………誰もが諦めたその時、



「ワパッ！！ワパーッッ！！！」

『……わん、ぱち？』



ボールから勢いよく飛び出した、私のワンパチ。弾かれたマスターボール目掛け一直線に走っていき………

見事、キャッチしたのだ



『うっそ…！？』

「！？」


これにはアクロマも計算外だったのか、ようやく奴の焦った顔を拝むことができた。私だって驚いたが………ふと、ワンパチの特性を思い出す


"この子の特性はたまひろい！だけど貴方には特性ビビりの方が相性がいいんだから！"


『……たま、ひろい』


図鑑で見たことがある。この特性は1回目に投げて失敗したボールを拾ってくるというもの。だから、私が最初に投げたマスターボールをキャッチ出来たんだ




ーーー


ーー



ー


『ワンパチありがとう！！ボールをこっちに！へいパス！！』

「ワパッ！！！」


宙に飛んだまま、私にマスターボールを投げ渡そうとするワンパチ。けれどそのすぐ近くでエネルギーを溜めて今にも攻撃を繰り出しそうなレシラムがいる

ワンパチはひこうタイプでは無い。空中で身動きも取れないはずだ。早くここから離れないと…！



『っワンパチ！！ボールはいい！！！
早く逃げて！！！』


気づいた時には、ワンパチに狙いを定めたレシラムが。今にもクロスフレイムを放とうとしていた。

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