厳選厨が通ります５【ポケモン】

勝利と敗北 ページ4

＿「第1回戦！！どちらも迫力のあるバトルを見せてくれました！！！

勝ったのは！！Aだーｯｯｯ！！！」


『ふう……何とか勝てた…』

「ちぇっ！また俺の負けかよ！！……にしても、お前のポケモンって楽しそうにバトルするよなー！」


やっぱりヒュウも強くなってる。手持ちだって原作とは全然違うし、一瞬も気が抜けなかった。退場後は同じ控え室に向かう為、廊下で合流する



『ヒュウのカーディがウインディになってたとはね、ホドモエジムで進化したの？』

「そうそう！ほのおのいしでな！Aこそルカリオに同じ腕輪持たせてたけど、あれって意味あんのか？」

『まぁ切り札みたいなものだよ。滅多に使わないけど』

「えー！じゃあ次こそ見せろよな！」


なんて会話をしながら控え室に戻る。別ブロックの方もある程度試合が終わっていたみたいだ。大会前のピリついた空気も少しは和らいでいる。そんな中1人だけ……ベンチに腰掛け何やら重たい空気を纏わせている



「……チェレンさん？」

『…何かあったんですか？』


「……やぁ君達か、お疲れ様。試合見てたよ」


そう言って笑うがあまり元気が無い。チェレンさんがこんな悲しげな表情を見せるなんて珍しいな、と思っていると……彼から衝撃の事実を告げられる


「実は……さっきの1回戦で負けてしまってね。それも、相手のポケモンを一体も倒せなかったんだ」

「…！？チェレンさんが！？！？あんなにすげぇバトルをするのに！？！？」


彼はジムリーダーだ。簡単に負けるはずがない。それどころか完封されるなんて……そんなに強いトレーナーが、このトーナメントに参加しているのか

負けた悔しさもあるが…どこか腑に落ちない顔で考え事をしている。あまり掘り返すのもよくないが、少し気がかりだった



『……さっきのバトル、気になりますか？』

「………………あぁ。相手のポケモンの様子が、何だか変に見えてね」

「変って……何が？」

「うーん説明が難しいけど。純粋にバトルを楽しんでいるように見えなかった。相手ははがねポケモンだったけど、あんなに感情が無いものかな…って。僕の知るはがねポケモンはもっと感情豊かだよ

そう、まるでこう……ポケモンに意思が無いみたいで。不気味だった」

「『！』」


どこか引っ掛かる。それらの特徴を聞いて……たった1人だけ。思い当たる人物がいた

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