厳選厨が通ります５【ポケモン】

奴らの計画 ページ28

「……つまり、プラズマ団が上で暴れ回ってると？なんで分かるんだ？」


『恐らくね。ここに来る途中何台か変な車両も見つけたし。現に、轟音が鳴り止まない…十中八九奴らが奇襲してるんだ』

「もし本当なら、今すぐにでも助けた方が……！」


『……いや、それがダメなんだよ』



前にも説明したが、あいつらの所持するポケモンを操る機械ってのがとにかく厄介。こちらの手持ちが全て敵に奪われるようなもんだ




『ひとまず、詳しい事情は後で。上の状況が知りたい……奴らに見つからないベストポジの場所を探ろう』

「ベストポジ？」

『ルカリオの"はどうだん"で適当に穴を開けてもらって、こっそり覗いていくんだよ』

「おいおい大丈夫かよ……」





手始めに、地盤が緩いポイントを中心に調べていこう。上から差し込む僅かな光を頼りにどこがいいかを探していかなければならない

グラ、となるべく音を立てないよう慎重に岩をどかし隙間から覗いてみれば、黄色いもふもふしたものが視界いっぱいに映る。ｵｵｳ、綺麗な毛並みィ……





『……』

「そこは、どうだ？」


『……レパルダスの腹ってあんなもふもふしてたんだね』

「それぜってぇプラズマ団の手持ちじゃん。ダメだな。次！」




こんな調子で下から様子を伺っていくこと数十分。共に落ちたサトシ達の安否も気になるところだが……合流するよりかは別れていた方が行動しやすい




『………！ここだ、ルカリオ！"はどうだん"！！』


「う"ぁう！！」




隙間から見る限りは、辺りに人の気配はない。ルカリオに穴を広げて貰い、こそこそと地面から這い上がる



『……おし、大丈夫。出てきていいよ』

「おう！」



幸い、柱のようなものが死角となっている。少し先に何名かプラズマ団はいるものの……誰一人気づいていない様子だ





「……にゃにゃ！？おみゃーらどっから出てきたのにゃ！？」


「！喋るニャース……っつーことは」


『うわちゃ……こっちが居たか』



ロケット団の事が頭から抜けてたわ。お馴染みの三人衆とばっちり目が合ったおかげで言い逃れはできない

それぞれのために→←恋愛フラグはへし折るもの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す