厳選厨が通ります５【ポケモン】

テイクオフ！ ページ19

『……私、ヒオウギの名前を背負ってここまで来れたこと、誇りに思っているんです。

あの街が大好きだから。プラズマ団なんかに壊されたくない。ヒオウギには…私のお母さんもヒュウのお母さんもいます。


だからどうか………お母さん達を守ってください。チェレンさん』


お願いします、

深々と頭を下げる。ヒュウも隣で頭を下げていた。こんな偉そうに口出しをしてしまって、失礼だと分かっている

……だけど、私は。皆を守りたかった。



暫くすると小さく溜め息が聞こえる。遠慮がちに顔を上げれば、彼は眉を下げて笑っていた



「………分かった。確かに街を守るのもジムリーダーの務めだからね。ヒオウギも、君のお母さん達も守るよ。僕に任せてくれ」

『…っはい！よろしくお願いします！！』


分かって貰えたんだ。これでヒオウギの心配はいらない。だってチェレンさんがいるのだから。

固く握手を交わし、フウロさんの待つ飛行機へ乗り込んだ。
中は意外と広い。そういえばイッシュに来てから空を飛んだことが無い。初飛行機がまさかこんな形で訪れると思っていなかったが、程よく緊張感を持ちながらベルトを締める



「準備は良い？もう引き返せないよ！」

「おう！」

『勿論です！！』


「よーし！派手にぶっ飛んでいきますよ！白の遺跡目指してー！テイクオフ！！」


いざ、決戦の地へ。



ーーー


ーー


ー


フライト中でも機内は驚く程静かだった。もっと音がうるさいものだと思っていたけど、普通にヒュウと会話も出来るし。なんなら旅客機よりも騒音が少ない。ポケモンの世界って元いた世界よりも文明が発展しているのか……知らんけど


「……なぁ、思ったんだけどよ。プラズマ団って征服して何が楽しいんだ？」

『さぁ〜偉くなりたいんじゃないの？』


解放解放言いながら、ワタクシだけがポケモンを使えれば良いのです！！とかほざいてたよな。ゲーチスが。歴代ボスの中でも救いようの無い悪役だった気はする


『けどまぁ、そんな子どもじみた理由で征服されちゃたまんないよね』

「それな」

『計画性無さすぎ。ゲーチス王国なんか作っても3日で滅びそう』

「消費期限かよ」


早いうちにお召し上がりくださいってな、ガハハ。モーモーミルクの方がまだ日持ちするぞ

リュウラセンの塔→←万が一、

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