厳選厨が通ります５【ポケモン】

万が一、 ページ18

「ヤーコンさんから話は聞いてるよ！白の遺跡に行きたいっていうのは貴方達だよね？」

軽やかに手を振ってくれる。気さくな笑顔に思わず頬が緩んでしまう。でも今は真剣な話の時間だ。気を引き締め、改めて彼女へ向き直った


『はじめましてフウロさん。Aです』

「俺はヒュウです」

「Aちゃんにヒュウくん……あー！知ってる！！ジムチャレンジャーの子達でしょ！？しかも昨日のホドモエトーナメントに出てた！

じゃあアタシの事はもう知ってるかな？フキヨセジムのジムリーダーをしてます！フウロです！よろしくね！」



可愛い。可愛い女の子だ。レジェンドとイケメンに囲まれた数日間だったから、久々に可愛い女の子を摂取できた……

顔がニヤけているのがバレたらしく、隣でヒュウは呆れたような表情をしている。今日も平常運転なだけだから心配しないで



「さて！自己紹介も済んだことだし！早速出発しちゃうよー！2人とも早く乗って！」

「『はい！』」


「………待ってくれ、やっぱり僕も行く」


飛行機に乗り込もうとした瞬間、慌てて引き止めたのはチェレンさんであった。少し迷いを見せたが……何かを決意したらしく、ゆっくり顔を上げる


「昨日からずっと考えてたんだ。敵の本拠地に行くんだろ？あまりにも危険だ……
それに、君達に任せっきりじゃジムリーダーは務まらない。だから僕も行く。何か手伝わせて欲しい」

『チェレンさん……』


昨日のアクロマの言葉を気にしているのか…真面目で正義感の強い彼は、決戦について行きたいと言い始めたのだ。予想外の提案に私とヒュウも顔を見合わせる
そりゃあチェレンさんが来てくれたら百人力だし、味方は多いに限る………


だけど、


『……チェレンさん。お気持ちはとても嬉しいです。ありがとうございます

でもチェレンさんは、ジムで待機してください』

「っだけど…！！！」

『いいですかチェレンさん。もし仮に…プラズマ団の計画が成功した場合。奴らは街を襲撃にくる可能性があります。アイツらの目的は多分…イッシュの征服です

だから、そうなった時の為にジムリーダーは居なきゃいけない』

「……」


ジムリーダーは街で一番強いトレーナー。プラズマ団が街に襲いかかってきたら……一般のトレーナーでは対処出来ない。だけどジムリーダーなら応戦…もしくは返り討ちだって可能。だからこそいて欲しいんだ


………それに、

テイクオフ！→←いざ、決戦の地へ

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