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中身のない幕間 カノン ページ45

「真央強っ、頼りになりすぎるわ」

「それな。もうこいつ一人で良いんじゃね?」

私と志貴、真央、和華さんは、真央があっという間に創り出してしまった木造家屋に入っていく。まさに伝統的な日本の古民家といった風情で、建物の内装はかなり簡素なものだったが、雨風しのげて安定した暮らしも出来そうだから合格点だろう。一階には畳敷きの大広間と台所、水まわりがあって、二階には四畳半の和室が五部屋あった。一部屋余るな、という話になったのだが、これから幻想入りしてくる同胞を受け入れられるように空けておこう、という志貴の提案で、残り一つは空き部屋のままになった。

「じゃあもう夜遅いので、面倒な事は明日に回して、今日はもう寝ましょう。湯船をご所望の方はセルフでお願いします、私は寝ます」

和華さんはそう言って、そそくさと自分の部屋に引っ込む。私も志貴と真央に声をかけてから部屋に引っ込んで、布団の中に潜り込んだ。
大決闘祭の開催まであと数日である。私も志貴も真央も、そして和華さんも参加する予定だ。天狗がメモしていた参加者名簿をちらっと見たが、以前の異変を引き起こしたミフェルティア・ラピスラズリや人騒がせなディアボロ・エックスバレットも参加している。ルール上危険な事にはならないだろうし、仮にそうなっても天下の幻想郷の事だから自己責任になる。うっかりヘマをして、もし死ぬような事があったらどうしよう。それは自分かもしれないけど、もしかしたら志貴が、真央が、和華さんが、そんな事になりはしないだろうか。
そんな事をつらつらと考えていると、気付いたら寝落ちしていたようで、窓から朝日が差し込んでいた。

「おいカノン、いい加減起きろよ。朝飯冷めるぞ」

起きて聞いた第一声は志貴の声だった。そういえば志貴は両親が共働きで、食事は自給自足していたっけ、などと思い出す。

「ん、もう起きる……ふぁ」

私はもぞもぞと布団から這い出て、半開きの目をこすりながら階段を下りた。大広間には大きめのちゃぶ台があって、真央と和華さんが朝食を摂っている。和華さんは私と目が合うと小さくお辞儀し、真央は味噌汁を啜りながら指先だけで手を振った。

「おはよ、相変わらず朝弱いなカノン」

「ん、万年寝不足……だる」

真央の言葉に生返事しながら、私は顔を洗いに洗面所へと向かう。大広間に戻ってくると、置いてあった朝食を食べ始めた。

「さて、今日はどうしましょうか」

ちまちまと米を食べている和華さんが、やる事会議の開始を宣言した。

頭脳派が集まるとこうなる 桜井美咲→←今日も今日とて ディアボロ



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うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - さっきさん» ありがとうございます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: d45d880fd4 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいなので新しく作っておきます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他5人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2022年8月6日 9時

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