409話 ページ46
倉間｢お前無茶苦茶なことを言っているがわかっているのか！？｣
錦｢そうだき、ワシらは正々堂々とお前らと戦うっちゅうのに！！｣
当然私だけではなく、こちらの不満は大きく野次が飛び交う。
レイ・ルク「......一つだけ条件を受け入れる。」
そんな騒がしい中、口を開いたレイ・ルクはある方向を指さした。
レイ・ルク「人質の交換だ」
A｢え、私？｣
指の先には負傷してから一歩も動けていなかったAの姿のみ。
私が出向けば神童が解放される......？
わかった。
迷いもなくそう言葉を放つ瞬間。
神童の静止を促す声に阻まれた。
神童｢悪い、このまま試合を始めてくれ｣
A｢ちょっと、何言ってんのかわかってるの！？｣
このチームには神童が必要だというのに！！
納得のいかないAは文句を叫ぶが神童は呆れたような表情を浮かべながら言葉を続けた。
神童｢霧野、お前ならわかってくれるよな？
2択しかないこの状況でどちらが最善なのか｣
霧野｢ｯ......あぁ｣
突然話を振られた霧野ですら、下を俯いてしまう。
天馬｢で、でも！！｣
神童｢お前は今もこれからも雷門のキャプテンだ。
よく考えればどちらがチームにとって良い選択か......分かるはずだ。｣
そう、どちらかしか選択肢がないのだ。
その言葉に天馬だけではない、他の人たちまでもが悔しそうに言葉を飲み込んだ。
レイ・ルク「答えはでたな、すぐに試合へと移らせてもらう」
A｢ちょっとまだ納得していないんですけど！！｣
Aの声は誰にも届かず、目の前の芝生にフィールドが次々に出来上がっていく。
霧野｢Aすまない、俺らはあいつらに勝たなくちゃいけない。
すぐにその腕の手当をしよう｣
霧野は納得のいかない表情で歯を食いしばるAの元へ行き、手当の為ベンチへと移動させた。
きっとみんなが納得した理由を話してもAは納得しないだろう。
Aも神童もチームに必要な選手だ。
しかし一度パーフェクト・カスケイドと対戦経験のある俺らならわかる。
今回の勝利に必要なのは『Aの指揮』だという事を。
水鳥｢かなり痛そうだな｣
茜｢でも傷は深くないから血もすぐに止まると思う｣
Aは手当してもらった腕を動かし、具合を確認している。
多少動かすと痛みや力の入りにくさは感じるものの、プレイするには支障はなさそうだ。
A｢有難う、そこの綺麗な泉で手を洗ってくるね。｣
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
