407話 ページ44
しかしその試みを試すまもなく、A達は不運に見舞われることとなる。
神童｢......Aｯ！？｣
A｢え......？｣
Aの背後から突如気配を感じ、後ろを振り向くまもなくAは背後の離れた壁へと叩きつけられた。
A｢痛ｯ......！！｣
壁に叩きつけられたことによる背中の激痛と共に、右腕あたりから自身の血が滴り落ちる。
アーサー王｢Aくん、無事か！？｣
A｢は、はい。｣
ぐらつく頭を押さえながら目の前の状況を整理する。
どうやら2人を助け出そうと試みていた私たちに気がついたマスタードラゴン。
それを阻止するべく、1番近くにいた私に噛み付き、壁へぶっ飛ばしたようだ。
今まで何度も危険な状況に遭遇してきたこのタイムジャンプの旅。
全て穏便に乗り越えてきた事もあり、初めて負傷者が出たこの状況に周りは想像以上に顔が青ざめていた。
葵｢Aさんｯ！！｣
霧野｢お前、腕から！！｣
A｢みんな落ち着いて！！｣
これでもかという声量で叫んだA。
アーサー王｢Aくんの言う通り、落ち着いて行動するのだ。｣
一触即発のこの状況でアーサー王は腰のエクスカリバーを抜いてマスタードラゴンと対峙した。
アーサー王｢目を覚ませ。そして思い出すのだ。
お前が人より気高く、賢き魂を持つものである事を！！｣
アーサー王をまっすぐに視界に捉えるマスタードラゴン。
しかし思いは届かず、操られたまま大きな鳴き声を上げた。
そしてその目線は何故か再びAへと向けられた。
A｢え、噓でしょ｣
マスタードラゴンは立ち上がり、こちらにゆっくり向かってくる。
とどめをさそうと言わんばかりの気迫にAは思わず息を飲んだ。
A(これは......無理だ。)
必死に思考を回転させるが、ドラゴンを相手に出来るはずがない。
「止まれ、マスタードラゴン。」
その時、暗がりより突如現れた黒騎士によりマスタードラゴンの動きは止まった。
これは命拾いをしたの......か？
「行け、アーサー王を抹殺せよ」
黒騎士の命令と同時にマスタードラゴンはアーサー王の元へと突っ込んでいき、目の前で激しいバトルが繰り広げられる。
A｢操っているのはあの黒騎士で間違いない。
どうやって操っているのか分かれば、誰も傷つけずに乗り越えられるのに......。｣
しかし、たかが子供でもある私たちにはこの非現実的な戦いを見ているしか術がなかった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
