404話 ページ41
A｢なんの意図があるのか分からないけど、流石にその冗談はラインを超えたよ。｣
室内に広がる静寂。
そんな静寂を切り裂いたのは霧野の笑い声だった。
霧野｢あぁ、お前の言う通りだ。｣
見抜かれている通り、俺は恋愛沙汰に興味は無い。
ただ良くも悪くもきっかけを作りたかっただけ。
俺は神童やA、そして他のメンバーとも笑いながら変わらずサッカーが出来ればそれでいい。
霧野｢俺の気持ちが変わらない間は今のように気を張らなくていい。｣
霧野｢過ぎた冗談を言ってしまい、すまなかった。
だが、俺はいつでもお前の味方だからな｣
霧野はそう言いながら部屋を出ていった。
A｢......はぁ、おかしいな。
前なら霧野でさえこんな話しなかったのに。｣
再び部屋には静寂が。
いや、微かに空いた窓から木々が揺れる音が聞こえてくる。
そして窓には静かにこちらを見つめる男の子。
A｢ｯ！？！？｣
あまりにも驚きすぎて言葉が出ないA。
窓を見つめるまで人の気配に気が付かなかった。
そもそもいつからこちらを見ていたのだ？
A｢ｯ......誰？いつからそこに？｣
｢君がここに来る時には居たよ｣
そんなはずは無い。
だって入口から入れば誰だって気がつく場所だし、ここに来た人達は誰1人、彼の存在に気が付く素振りをなどなかったのだから。
｢直接話すのは初めてだね？
頑張ってるようだけど、体調は大丈夫？｣
話し方、格好、素振り
それだけでAは何故か彼がこの世界の人物では無い。
そして関わるべき相手では無いと確信に近いものがあった。
｢......嫌だな、そんなに怪訝そうな顔で逃げる算段を組まなくても。｣
A｢じゃあ君は誰、プロトコルオメガの人間？｣
目の前の彼は違うよと一言言い放ち、不敵な笑みで笑った。
｢むしろ君は僕たちの味方だ。
いや、本当の仲間と言っても過言じゃないね｣
彼は窓枠に手をかけ、中に入ってこようとする。
しかしその動きはピタリと止まった。
Aは耳を澄ますとこちらへ近づいてくるヒールの足音が聞こえてくる。
｢仕方ない、次会った時はもっとお話出来るといいな｣
｢......君の体調のお話とかね｣
葵｢......？
もしかして誰かここにいました？｣
目の前の男の子が奥に広がる木々の中に消えてくのと同時に、入れ替わりで部屋に入ってきたのは葵だった。
A｢......ううん、1人だったよ｣
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
