402話 ページ39
神童｢......やっとお前を護れた。｣
どうしよう。
このままでは2人が連れ去られてしまう。
なんで......？
そもそも物語上は1人のはずなのに！！
｢この2人を助けたければ嘆きの洞窟へと来い｣
黒騎士は声を張り上げるとマスタードラゴンと拉致した2人を連れ、遠い山の奥へと消えていってしまった。
辺りには先程までの出来事が嘘のような静けさに包まれている。
霧野｢A！！｣
そんな中、突然大きな声を上げた霧野。
霧野の向かう先にはその場で
しかし様子が何か変だ。
霧野｢A落ち着け！！｣
剣城｢ｯ！！｣
さらに近くにいた剣城異変に気が付き、駆けつける。
剣城｢また過呼吸ですね｣
霧野｢またって......｣
霧野は記憶にない冷静な剣城の発言に首をかしげた。
剣城｢以前オルレアンの敷地内であったんです。｣
オルレアンって確かジャンヌの時代にタイムジャンプした際......。
アーサー王｢彼女を城の中へ、常住の医者を向かわせよう｣
剣城｢俺が連れていきます｣
あまりにも冷静で迅速に動く剣城にあっけにとられる霧野。
剣城｢すみません、休める場所へ案内していただけますか｣
倉間｢おい｣
霧野｢え......？｣
ぼーっとする霧野に倉間は肘打ちをした。
倉間｢剣城だけじゃ不安だからお前も行ってこい｣
剣城とAを見失い出遅れた霧野。
勝手の分からない城内を彷徨い、目的地へ着く頃には既にAは落ち着きを取り戻し、部屋の中は静まり返っていた。
中に入ると複数のベッドが並んでおり、呼吸をしやすいように配慮されたのか、Aはリクライニング機能で少し起き上がっている状態のようだった。
そしてその横には下を俯いている剣城の姿。
剣城｢俺先に戻っていますね｣
霧野｢え、どうして｣
今回Aを助けたのは紛れもなく剣城だ。
どうして逃げるように出ていこうとするのか、霧野には理解ができなかった。
剣城｢周りが良く見える貴方だったら気づいていますよね.....？
この人を知ったその時から.....きっとこの人は俺の大切な人でした。
そんなこの人を困らせたくもないし、期待もしていない。｣
＿＿＿この人も同じく、俺の気持ちにとっくに気が付いていますよ＿＿＿
ここまで言われて気が付かない霧野ではない。
霧野｢......ひどい奴だな、お前は。｣
剣城が出て行った事を確認すると、霧野は徐ろに口を開いた。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
