397話 ページ34
アーサー王｢さぁ、時間だ！！
見習いの騎士をここへ通すのだ！！｣
王の呼び掛けにいつの間にか集まっていた城の者は規律の良い動きで並び、そして大きなラッパの音と共に城入口の門がゆっくりと開かれていった。
霧野｢と、とりあえず周りに合わせて1列に並ぼう！！｣
神童｢おいAはこっちだろ｣
あたふたと並ぼうとしている中、神童に腕を引かれ1番端に連れて行かれる。
神童｢お前は騎士団を取りまとめるリーダーだ。
本来は姫の隣にいるのが正解だろうが、ここにいるのであればトップとして対応するんだ。｣
そうだった......。
役の存在を忘れ、危うく物語上に悪影響を及ぼしてしまうかもしれなかった。
アーサー王｢よくぞ来た、勇気ある若者よ！！
これより我が王国が誇る円卓の騎士と戦い、実力を見極めよう！！｣
アーサー王の大きな声が城中に響き渡り、そして大きなローブを靡かせながらこちらへ指をさした。
A｢私は円卓の騎士を管理する姫君直属の護衛騎士。
そしてここに並ぶのは名高い円卓の騎士だ！！｣
咄嗟に出た台詞であったが完璧な対応だったのではないだろうか。
胸を張って大きく前に出たAだったが、額には緊張で冷や汗が滲み出ていた。
天馬｢え、え！？！？｣
フェイ｢みんなが円卓の騎士！？｣
こんな様子を入り口の門付近で見ていた天馬、フェイ、そして背後にいるワンダバ。
そう見習い騎士の役を振り当てられたのは天馬とフェイ。
ワンダバは主人公である見習い騎士の付き人のようだった。
神童｢やはりあの2人が主役か。｣
A｢確かに2人に役は合っているけど......問題はこの後だよ｣
そう、物語内での入団テストの内容は騎士ならではの剣の混じり合い。
入団希望者ならまだしも、誇り高き円卓の騎士が剣を扱えないとなってしまえば物語は終わりだ。
しかしこの不安は思いもしれない一言で覆されることとなった。
アーサー王｢それではこれより騎士団への入団テストを行う！！｣
｢｢入団テストの内容......それはこの“サッカー“だ｣｣
西園｢はぁ......良かったサッカーで。｣
雨宮｢確かに、これなら僕たちの得意分野だしね｣
どうやら物語上に巻き込まれてしまった自分達と同じく、みんなが共通の想いを持っていたサッカーという存在が物語の展開を少し捻じ曲げてしまったようだった。
後ほどワンダバへ確認したところ、このぐらいの変化であればあまり影響は無いらしい。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
