396話 ページ33
A｢え、えぇ......何、騎士団？｣
とりあえずあの女性からは悪意を感じなかった。
恐らくこのまま葵ちゃんから離れても問題ないだろう。
そういえばメイド長と名乗った女性は『入団式』とも言っていたような
A｢ん......騎士団に入団式？｣
それに『メローラ姫』。
どれも事前に読んでいた絵本で出てきた単語だ。
葵ちゃんがメローラ姫と呼ばれていたと言うことは......。
A｢あぁ......なるほど、状況理解したかもしれない。｣
Aは早足で建物の外へと飛び出すと鎧を身に纏った集団に遭遇。
どれも見慣れた顔が並んでいた。
神童｢え、A！？｣
黄名子｢す、凄いカッコイイやんね！！｣
なるほど、ここにいる仲間は全員『騎士団』というわけか。
神童｢俺たちがどうすればいいか、把握しているか｣
A｢うん、みんなを見て確信した。
物語の一部に自分たちが組み込まれてしまい、絵本の通りに演じなきゃいけないって感じかな｣
そうなると自分自身に与えられた役は......
西園｢その格好、もしかしてお姫様の護衛騎士ですか｣
A｢そうだね、それとメローラ姫の役は葵ちゃんだったよ｣
確か私の与えられた役は姫の護衛をしつつ、この騎士団を管理していたそれなりに偉い立場だったはず。
そう多くは絵本に行動が書かれていなかったからある程度は自由に動けそうかな。
あとはこの場にいないのは天馬とフェイ、ワンダバに水鳥と茜
この5人も何かしらの役を与えられているに違いない。
霧野｢恐らくもうそろそろ見習い騎士が入団テストを受けにくるだろう｣
雨宮｢それなら僕たちも彼らを迎え入れる準備をしなければですね｣
それにしても、なぜこの目の前にいるみんなは楽しそうにこの状況を受け入れているのだろう......？
騎士団の入団テストって......。
｢みなのども、揃っておるようだな｣
突如こちらへ呼びかける声にその場にいた全員が声のする高台へと目を向けた。
｢A君、今日は大事な入団テスト当日だ。
王として誇りに思える活躍、期待しているぞ！！｣
A｢は、はい！！｣
遠くまで響き渡る声を放ちながら高台から見下ろす男の人。
特徴的な髭と服装に大きな冠を身につけている。
彼こそがこの物語の重要人物、アーサー王である事は間違いなかった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
