394話 ページ31
神童｢だが架空の世界に飛ぶ為に使うアーティファクトはどうなるんだ？｣
確かにアーティファクトとはその時代や人物に関連する物を用意する必要がある。
架空の世界となると....。
黄名子｢うち用意できるかもしれないやんね！！｣
突如声を上げた黄名子。
どうやら親戚にお金持ちで骨董品を集めるのが趣味の知り合いがいるそうだ。
黄名子｢早速お話して借りてくるやんね！！｣
周りに有無を言わさずに飛び出して行ってしまった黄名子。
彼女は1時間もかからずに再びミーティングルームへと姿を現した際、その手にはところどころ欠け、茶色く錆びる物体を抱えていた。
A｢本物......？それに親戚はよく簡単に貸し出してくれたね....。｣
黄名子｢もう、これは本物やんね！！｣
骨董品集めが趣味と言う事はかなり大事な宝物とも言えるはずだろう。
なのにこの短時間で借りてきた黄名子に少しAは疑問を持っていた。
天馬｢それでこれは....？｣
黄名子｢これはアーサー王の王冠やんね｣
確かに今にも崩れそうな形をしているが王冠の面影はありそうな....。
しかし今はこのアイテムでタイムジャンプを試みる他に手段はない。
大介のやる気に満ちた出発の合図と共に、今回の遠征メンバーとなる一向は勢いよく出発をした。
狩屋｢なんか今回揺れ凄くないか？｣
影山｢え、そうかな？｣
バスの中はいつも通り騒がしく、Aはそんなことお構いなしに先ほど借りてきた絵本を広げ読んでいた。
水鳥｢そんなに真剣な顔で読むような本か.....？｣
A｢この先に必要な情報となるし仕方ないでしょ｣
Aは読み終わると通路を挟んで座っている水鳥を経由し、その隣にいる茜へと絵本を渡した。
幼児向けの絵本ということもあり、内容はそう複雑ではなかった。
物語でよくある悪者を倒す過程で成長をし、最後に正義が勝つ。
その後景色の変わらない外をボーッと眺めていたA。
大人しく到着を待っていると、突然その周りの騒がしさを超えるエラー音が耳に突き刺さってきた。
ワンダバ｢な、なんだこれは！？｣
明らかに異常ではない音が車内に広がる。
フェイ｢タイムパラドックスが完成する前の不安定な空間に侵入してしまったんだ！！｣
ワンダバは一生懸命にハンドルを握るが、バスは一向にいうことを聞いてくれない。
そんな環境の中、乗車していたメンバーは全員、だんだんと遠のいていくエラー音を聞きながら意識を手放していった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
