391話 ページ28
もうじきタイムジャンプメンバーも帰ってくる頃だろうか。
放課後の練習が行われなかったある日。
Aは適任な相手を探すべく、携帯を見つめながらまだ明るい帰り道をぶらぶらとしていた。
｢はぁ？｣
A｢......あっ、こんにちは｣
なんて事だろう、目の前には偶然にも通りかかったであろう南沢先輩がジャージ姿で歩いていた。
南沢｢......おまえ何でこんなとこにいるんだ？｣
A｢えっ｣
南沢の一言で周りを見渡すと景色は見慣れた風景とは異なっている。
あまりにもぼーっとしすぎて少し離れたところまで来てしまっていたようだ。
A｢まぁ、気分転換に散歩を？｣
Aはふと南沢の姿に違和感を覚えた。
A｢......先輩、もしかしてそれ｣
南沢｢おい、お前の言いたいことはここで気軽に話していい内容じゃないだろ｣
南沢は着いてこいとAをどこかに案内した。
南沢｢悪い、遅れた｣
南沢は近場にあった人が寄り付かない雑木林を掻い潜り、次第に開けた場所で声を上げた。
兵頭｢あぁ、どこに寄り道してたんだ｣
｢あれ、君って雷門の？｣
視界が開けた先には簡易的に作られたサッカーフィールド。
そして月山国光のキャプテン......いやそれだけではない。
貴志部｢初めまして、木戸川清修の貴志部大河。｣
彼だけでは無い。
帝国の御門や雅野、天河原の喜多、万能坂の磯崎など
関東近辺に在籍する見覚えのある選手が集まっていた。
南沢｢今は表立ってサッカーをすることが出来ないからな。
たまに連絡をとってここに集まっているんだ。｣
知らなかった......。
他校の選手同士でここまでのコミュニティが出来上がっていたなんて。
南沢｢この集まりについて......もちろん、黙っていてくれるよな｣
A｢は、はい！
.....出来れば少しでいいので仲間に入れてくれると嬉しいかな......なんて。｣
南沢は下手に出るAにクスッと笑い、元からそのつもりだったと答えた。
雷門での練習も高レベルで実に有意義なものだ。
だけどここは各学校でのトップレベルな選手が集まり、そして情報も少ない為、かなり実践に近い勝負ができる。
限界を知るのにうってつけの機会に間違いなかった。
喜多｢君とこうやって勝負できるなんて嬉しいな｣
磯崎｢動きに衰えを感じない......お前も隠れてやっていたようだな｣
やはりサッカーは自分の人生には必要なもの。
それを改めて気付かされた練習会となった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
