384話 ページ21
一瞬にして視界は深い闇に包まれる。
なにこれ......？
全てを理解する前にAは右腕を思いっきり引っ張られ、勢いよく後ろに崩れ落ちた。
狩屋｢だ、大丈夫ですか！？｣
A｢あ、ありがとう。｣
改めて前を確認すると深い闇のようなオーラに包まれ、体を抑えながら苦しむザナークの姿。
どうやらそのオーラに飲み込まれそうになった私を近くにいた狩屋は咄嗟に腕を引いて助けてくれたようだった。
孔明｢彼の力が暴走している。
......ここは危険です、今すぐ撤退しましょう。｣
天馬｢で、でも試合はまだ｣
確かに試合は終わっていない。
でも今は試合を再開出来る状況では無いことは明らか。
むしろ何が起こるか分からない危機が迫っているのは明白だった。
劉備｢致し方ない、安全確保の方が優先だ｣
孔明｢皆さん、こちらへ急いで！！｣
バタバタと孔明の指示の元、脱出口へと駆け出す雷門。
ザナークドメインのメンバーも危険を感じ、スフィアデバイスで各々撤退をしていくようだった。
A｢その力......自身で収めて
このままでは君も危ない！！｣
ここで逃げる事は簡単だ。
だが敵であったとしても、苦しむザナークを放っておくことがどうしても出来なかった。
ザナーク｢ｯ......構うな、自分の身は自分で守れる！！
早く行け！！｣
狩屋｢A先輩、急いで！！｣
Aは半ば強引に狩屋に手を引かれ、ザナークから離れて脱出口へと駆け出す。
何故だろう、ザナークの現象に他人事のような気がしなかった。
脱出口を利用して孔明屋敷を脱した一同は、入口に着くなり屋上から大きな爆発のような音と黒い砂煙を目撃する。
あのままあそこに滞在し続けていたら巻き込まれていたのは確実だろう。
狩屋｢あっぶね......A先輩も無茶しますね｣
そこでAの意識は途絶えた。
なにが起きたのか分からない。
恐らく気絶に近かったのだろう。
____あれ、そろそろ限界かな____
____そろそろ楽な方に逃げてもいいんじゃないかな？____
____だって......もう限界でしょ？____
Aが次に目を覚ました時には今回のタイムジャンプを終え、雷門中の屋内練習場へと戻ってきたバスの中だった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
