381話 ページ18
ザナーク｢そんな軟弱な化身で俺様を止められると思っているのか！！！｣
確かに化身は強力なパワーとなる。
しかし霧野とAはまだ化身を扱えるようになってから日も浅い。
2人のパワーだけでは到底力不足だった。
A｢信助ｯ！！！｣
この状況で二点差に広げられてしまえば、この試合の勝利は絶望的だ。
西園もそれはきっとわかっている。
しかし西園の目には恐怖が宿り、足がすくんでしまっていた。
ザナーク『デザスターブレイク！！！』
ザナークはこちらの状況などお構いなしに、とどめと言わんばかりの強烈なシュートを放った。
西園(こ......こんなの止められるわけがない)
天馬｢諦めるな信助！！！！｣
そんな絶望的な状況の中、ゴール前に立ちはだかったのは......
フェイ｢ミキシトランス ティラノ！！！｣
天馬｢アームド！！！｣
天馬とフェイの2人だった。
天馬｢ゴールはみんなで守るんだ！！！｣
2人がかりでザナークのシュートを止めにかかるが、ボールの勢いは止まらない。
雨宮｢まだまだぁ！！！！！｣
2人が敗れた直後、間一髪で雨宮がゴール前に間に合い、やっとの思いでボールはフィールド外へと弾き出された。
一同安堵のため息が溢れる。
西園｢......ごめん｣
そんな中、西園の口から謝罪の言葉が溢れた。
雨宮｢気にしないで、僕だってさっきは調子が出なくて迷惑かけちゃったから｣
天馬｢そうだよ、調子が悪い時なんて誰にだってあるんだから。｣
雷門の持ち味である『全員サッカー』でピンチを脱したが、まだ打開策が見つかったわけではない。
西園｢分かっているんだ、僕がしっかりしなきゃいけないって。
でも怖いんだ......あのシュートを僕には止められないｯ！！｣
今にも泣き出しそうな表情で西園は俯いている。
この下向きな雰囲気は周りのプレーにも影響を及ぼす。
Aは無理矢理にでも前を向いてもらおうと口を開こうとした瞬間、フィールド外から思いがけない言葉が飛び込んできた。
孔明｢みなさん......ここは一度逃げましょう｣
｢｢え！？！？｣｣
この人......逃げると今言ったか？
逃げるなんて考えを持つもの......ここには誰一人いなかっただろう。
孔明｢今の最善の策、それは逃げる事。
現在皆は満身創痍、そこの彼は相手の力に怯えて立ち向かう気力がない。｣
確かに孔明の言うことは間違っていない。
しかしその案にすぐさま頷く者はいなかった。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
