375話 ページ12
A「太陽君の不調.....どうする」
Aの放った言葉の意味。
神童はちゃんと理解していた。
神童「確かに格上となる相手を前にミスは致命的だ。
だが雨宮の為にも......勝利の為にもこの試合で乗り越えてもらう必要がある。」
神童「雨宮は......自身の身体が再び壊れる事を恐れているんだ」
雨宮の身体は再び全力でサッカーをプレイする事が出来るように回復した。
これは紛れもない事実だ。
しかし完治と共に彼の心の中には『恐怖』が植え付けられた。
確かにこれは自身で乗り越えなければならない大きな壁
しかしこの試合で乗り越えられる保証もなく、乗り越えられなければ間違いなくこの試合に『敗北』の二文字がついてくるだろう。
A「わかった......神童が信じるならば私も信じるよ。」
試合再開後、神童とAは徹底的に雨宮へボールを集めた。
倉間「おい、あいつ大丈夫なのかよ」
A「大丈夫大丈夫、今は苦しいけどこっちもちゃんと守れてる。」
雨宮に渡るボールは全てシュートへ繋がることはできず、相手へとボールが渡ってしまっている。
しかし雷門の守備がそのピンチを全てカバーし続け、試合は0-1と硬直状態に結びつけていた。
フェイ「まもなく前半が終わってしまうよ」
神童「隙を見せずに今は耐えるんだ。
大丈夫、必ず結果はついてくる！！」
雨宮「くそ......みんなに迷惑をかけて何をやっているんだ」
ボールを受け取るまではいつもと変わらないのに、パスを受け取り、相手選手を前にすると足が鉛のように重くなる。
まるで深海に沈められているようだ......。
雨宮「一体僕の身体はどうなっているんだ。
......それに神童さんとAさんはどうして足を引っ張っている僕にボールをｯ。」
次第に雨宮は自由の利かない自身の身体とボールを託す仲間の圧に周りが見えなくなっていた。
気づけばボールはフィールドの外へ。
相手がフィールド外へとクリアしたらしい。
雨宮(.....まずい......誰がクリアしたかも分からないほど、僕はもう周りが見えていないのか......。)
そんな俯く雨宮の元へ足音が近づいてくる。
雨宮がその主を確認する為に視線を上げると、そこには優しく微笑む天馬の姿があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
