365話 ページ2
関羽「......こ、ここは。」
座り込んだ関羽と張飛は無事に洗脳が解け、ゆっくりと立ち上がった。
張飛「さ、さっきまで外にいたはずじゃ......。」
洗脳されたタイミングから記憶が無い2人は目の前の状況に困惑。
そんな2人に心配をかけさせまいと、劉備は明るく2人を抱きしめた。
神童「先を急ごう。」
無事に解放できた事を喜びたいがこれ以上敵に邪魔され、時間を要したくは無い。
劉備達へ今何が起こったのか、そして詳しい説明は歩きながら行う事となり、一同はその場を急ぎ後にした。
狩屋「うわぁ......暗すぎ」
倉間「さすが、からくり屋敷だな」
そんな一同の目の前に現れた景色。
それは一定間隔に離れた足場と底の見えない奈落。
そして中央には松明と足場の先には大きな扉が備え付けられていた。
霧野「明らかに反対側の大きな扉が向かう先だな。」
天馬「でもこの足場、ジャンプで渡れる距離ではなさそうですね......。」
そんな目の前の状況に困惑していると、突然大きな音を立てて入ってきた扉が一瞬で閉ざされた。
これで後戻りの選択肢は失い、先に進むしか道はなくなってしまう。
神童「......ちょっと待て、Aは何処だ。」
この一言で周りは困惑、恐怖の感情から焦りへと大きく変わった。
フェイ「さっきまで確かにいたはずだ」
神童「まさか、さっきの部屋に取り残されているのか！？」
神童は閉ざされた扉に手をかけるがびくりともせず、壁に耳を当てても向こうの状況が一切分からない。
何故もっと早くに異変を気づけなかったのか......。
神童は自身の怒りに震えながら扉に頭をつけていると、後ろから新たな声が聞こえてきた。
天馬「た、太陽もいないです！！」
突然神隠しの様に消えた2人に足が進まなくなる一同。
霧野「落ち着け！！
今この状況では俺達は先に進むしか選択肢がない。」
剣城「皆さんも知ってる通りA先輩も雨宮も自身で行動出来るやつです。
2人を信じて前に進みましょう。」
2人の冷静な声にその場はパニックにならず、次第に落ち着きを取り戻していく。
このような場面での冷静な判断ができる人間がいる事はとても心強い。
神童「......わかった、行こう。」
霧野「大丈夫、きっと大丈夫だ。」
太陽「分断されちゃいましたね」
A「私のせいで本当にごめんね」
前に進む事を選んだ神童達とは裏腹に、2人は目の前の固く閉ざされた扉に為す術なく、立ち尽くしていた。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
