Non genre (ページ13)

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陸/闇ページ13

陸side

俺は歌うことが大好きで大好きで仕方なかった。

歌は俺のすべてだった。

数年前までは___。

数年前から俺は歌うことをやめ、グループも抜けた。

アイツらがいる限り、俺は歌うことが出来ないんだ。

だから、俺は歌を捨てることになった。

未来が完全に閉ざされた瞬間だった___。

大好きだったメンバー、
かけがえのない家族のような存在だと思ってた。

だけどそれももう、わかんないや。

"何が正解だったんだろう。"

今ではそれすら見えてこないんだ。

"目を閉じれば浮かぶ過去の自分。

信じるしかなかったあの時も。"

過去の自分、か。

デビューした当初は
ただひたすらがむしゃらで、他の奴に負けたくない、なんて思ってたっけな。

歌だって、ボイトレ入れまくって寝不足になるくらい自分を追い込んで、頑張ってたな。

だけど自由に歌うことすら出来なくて、。

俺の大好きだった"あの時"の皆はどこに行っちゃったんだろ。

"信じるしかなかったあの時も。"

気のせいだ、なんて思ってた。

まさかそんなことするわけない、なんて。

今となっては馬鹿らしいけど。

もう俺の、
"大好きで信頼できて気の許せる仲間"
はもういない。

いるのは
"俺をストレス発散の道具に使う仲間"だけ。

…あれ、使っちゃおうかな。

楽になれる、って言われたけど、ほんとかな。

でも、この状況から抜け出せるならなんだっていい。

アイツらの記憶、一緒に過ごした思い出、全て忘れさせて、。

　

　

　

　

　

さびしいよ、

(終)

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雑でしたけどもあとがきしまーす

陸は信じていたメンバーにいじめられ、スタッフさんからも同じボーカルの2人とは全く違う扱いを受け、グループを抜けるしかなくなった。

陸が抜けて数年の間で、RAMPAGEは大人気のグループへと進化した。

陸が成長を上から押さえつけていたようにさえ考えさせるほどに。

それに陸は1人苦しみ、周りには誰もいない状況で死を選んでしまう。

頭の中に浮かぶのはメンバーの顔。

楽しかったメンバーとの時間を思い出し、今さら

"さびしい" という感情が湧き上がってくる。

涙を流してそっと目を閉じた陸の命は、

誰よりも儚く、花のように散っていったそうだ。