今日一日 (ページ7)

今日:27 hit、昨日:5 hit、合計:31,385 hit

5. ページ7

WZ「ってか、聞きたいことって何？」

「あ、そうだそうだ。
あのさ、イケメンで背が高くてカッコいい男の人、見なかった？」

WZ「カッコよくて背が高いしか分かんなかったけど、そんな奴見なかったよ。」

「そうか。分かった。それだけだから、もう出て行くよ。」

WZ「ちょ、待ってくれ」

「なに？」

WZ「俺も人を探している」

そう話し始めたジフンは、あからさまに険しい顔をし出した。

「、、なんかあったのか？」

WZ「奴らに、、、囚われた。」

「奴ら？あの死体か？」

WZ「違う。この世界ではあいつらだけが敵じゃないんだ。人間を襲う人間もいる。」

なんだそれ。

人間同士の戦いってことか？

ただでさえあの歩き回る死体で大変だってのに？

WZ「ウルフズっていう組織だ。
奴らは自分たちのためなら何でもする。
他人なんてどうでもいいんだ。」

「ほう、、」

WZ「食料を奪うために他人を殺す。俺達も、その被害者だった。」

「それで、、お兄さんは？」

WZ「スニョンは、、、兄貴は、、ここに乗り込んできた奴らをたった1人で20人も倒した。」

「すげえなお兄ちゃん」

WZ「あいつはすげえんだ。」

「そ、そうだな、、」

WZ「だけど、兄貴でもやっぱり大人数で来られると歯が立たなかった。
兄貴のあの戦闘力を気に入ってウルフズの仲間にするって言い出したんだ。
それで兄貴は、、、連れていかれた、、」

「そうか。。。」

頭のおかしい連中もいるんだな。

しんみりした話は苦手だ。

気を紛らわせたくてタバコに火をつけようとした。

その瞬間、ジフンが叫び出した。

WZ「火をつけるな！！！！爆発するぞ！！」

「えぇ！？」

わたしは急いでライターを投げ捨てる。

WZ「あぶねぇ、何すんだよ！」

「何だよいきなり！ついていけないよ！！」

WZ「ここでは兄貴が爆弾を作ってたんだ。
火をつけると吹っ飛ぶぞ！？」

「は、はぁ？？爆弾？？」

なんだよお前の兄貴。爆弾まで作んのかよ天才かよ。

でも言われてみれば確かに、ここへ来た瞬間弾薬の匂いが凄かった。

あぶねえな自分。。。

WZ「ここは火気厳禁だ！」

そう言って投げ捨てたライターを没収された。

「あ！！わたしのライター！！返せこのチビ！！！」

WZ「お前の方がチビだろこのチビ！！！」

「んだとぉ！！！？」