今日一日 (ページ17)

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それから私達は毎日動ける範囲を増やすために少しずつ"奴ら"を倒していった。

いつの日か、ジフンが"奴ら"の事をウォーカーと呼び出した。

意味は"歩く者"

なかなかセンスのいい奴だ。

それから私達はウォーカーを倒し続ける毎日を送り、

一掃したエリアには"Bring it"とスプレー缶でマークを付けていった。

"Bring it"とは、以前スニョンがよく町中に落書きをしていたそうで、

その文字を見ただけで近寄ってこない連中が沢山居たらしい。

なんて怖い奴らだ。

相当昔は荒れていたのだろう。。

「なあ、2人とも。ちょっといい？」

WZ「ん？」

HS「な～に～」

頭を潰していったウォーカーを一箇所に集めて

火をつける作業を行なっていた時に、2人に話しかける。

「私さ、もう少し遠いところに行ってみたいんだけど。。だめ、かな？」

私は兄を探しているんだ。

周辺のウォーカーを倒していくだけでは、

いくら経っても兄は現れるはずない。

もう少し遠くへ行って探しに行きたい。

そんな私のわがままを聞いてくれるとは思わなかったが、言うだけ言ってみる。

WZ「うん。。」

HS「う～ん。。。」

「やっぱり、ダメっすよね。。。」

無理だとわかって聞いては見たものの、

やっぱり否定されると悲しい物だ。

私はライターでウォーカーに火をつける。

ついでにタバコにも火をつけ、少し休憩をする事にした。

2人は何やらコソコソと話をしている。

なんだよ、仲間はずれかよ！

WZ「なあ、A」

「なに？」

WZ「俺達、Aに着いて行くよ。」

「え？」

HS「言っただろ？命に代えても守るって！」

そう言って、身支度しないとな～！

と楽しそうにウォーカーを焼いて行くスニョン。

私はつい、ニヤケてしまう。

仲間がいるって嬉しい。

WZ「ちゃんとお前を守るから。」

頼もしい兄弟だ。