最 高 で 最 悪 3

115. ページ16

you.side




私は部活を終え、

昨日と同じようにダンス部のみんなと下校する。



だけど、今日のことで頭がいっぱいで

なにも会話に集中できなかった。



スニョンさんやハオに名前を呼ばれても、

チャニに教えてもらうまで全く気がつかないほど、

私は悩んでいたらしい。



私はそれに気づき、すぐに謝った。



失礼すぎるよ、私。




みんなは大丈夫？

なんて笑って許してくれたけど、

きっと、最低な態度だっただろう。



困ったものだ。



こんなに恋愛に悩まされるとは思っても見なかった。





私は家に着くと、机へと真っ先に向かう。






今の気持ちを曲で表せって言われても。。。



久々の作曲だからか、なかなか作業に入れない。




恋愛ソング、、、


今の気持ち、、、




私はどうしたいのか。



これからどうすればいいのかなんて、

何時間悩んでも分からなかった。





「あぁ、もう！」



そう言ってタバコに火をつけようとすると、

箱の中身はすっからかんだった。



あれ？家に帰ってすぐ新の箱を開けたと言うのに。。



私は悩み事があるとすぐタバコを吸ってしまう。



これが悩みの１つでもあるんだけどね。




ストックしている新しいタバコの箱を開け、

タバコに火をつける。



煙を吸い込みながら、考える。




これからどうしたいか。

どうなりたいのか。



それはどれだけ考えても変わらない。



ただ、今のように、みんなと笑っていたい。




私は少し思いついたことを書いていく。




『どんな事があっても、

私達はこれまでのように笑っていたい。』




そんな答えにもならないような物しか浮かばなかった。




だけど、これでいいのかもしれない。



私は何があっても、

今までのように笑っていたいんだ。




恋愛ソングを作ろうと悩んで3時間経過しても

何も浮かばなかったのに、




これからのことを考えるとスラスラと筆が進んだ。






私に恋愛ソングは向いてないようです。

116.→←114.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す