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バイトの制服に着替えて、ホールに入り、いつものように拓弥くんと仕事をする。
一年近くもすれば慣れたもので、後輩もできた。
このバイト先を選んだ自分を褒めたいくらい、楽しく働けている。
制服が可愛くて入ったという不純な動機は置いといて。
貯金も順調にできているし、生活の何もかもが充実していた。
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バイトが終わり、着替えてだらだらしていると、珍しく拓弥くんも残って二人で話していた。
拓弥くんの学校は二学期に体育祭があるらしくて、たまに競技の練習もするみたい。
リレーに出るって言ってたから走るの速いんだろうな。
自分が運動苦手だから羨ましい(笑)
ふと、時計を見ると長いこと話していたみたいで、お互い帰ることにした。
私が先に帰って、拓弥くんが後に。
これも、拓弥くんなりの気遣いなんだろうな。
帰っている時、たまに寂しくなって稜雅くんに電話をかける。
「あれ？」
珍しく今日は出ないな。
連絡しても返信は無かった。
まだ、バイトしてるのかな？
夏休みが終わってから、日が暮れるのが早くなった。
秋になれば今の時間帯はすっかり暗い。
いつまでも夏休み気分じゃいられないな〜。
歩いていると、突然、缶が転がる音がして思わず振り返る。
誰もいない。
猫か何かの仕業かな？
たまに、黒猫を見かけるし。
この時の私はまだなにも知らなくて。
もっと早くに気づいていれば......
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作者名：ガリガリヤンキー | 作成日時：2019年4月13日 0時
