ビリってより罠罠 (ページ14)

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海『Aちゃん』

「海くん...」

放課後、屋上で夕風を浴びていると
いつの間にか隣には海くんがいた。

海『黄昏てるね～』

「家に帰って一人になるのが嫌で...」

海『もう、一週間も話してないんでしょ？』

「うん...」

海『その様子じゃ、限界って感じだね』

「うん......」

正直もう、辛くて限界だった。

話すことも出来ない、会うこともない。

そんな毎日、耐えられなくて。

海『稜雅も元気なくてさ。いつ仲直りすんのかな～ってずっと待ってたんだけど』

「、このまま別れちゃうのかな...」

海『Aちゃんはそれでいいの？』

やだよっ...

そんなの絶対に嫌だ。

海『だったら、ちゃんと話すべきだよ。』

避けられるのが怖い。

そう思ってた。

でも、私たちは恋人同士で。

遠慮する必要なんてないんだ。

「...ありがとう、海くん」

海『なに？いつものことでしょ？(笑)』

私の気持ちをちゃんと伝えないと。