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思わず泣いてしまった私を、藤井君は背中を摩ってくれた
「Aちゃん休んだ方がええよ、今日は本当に辛かったよな」
「…うん」
「俺が連絡とかするからさ、Aちゃん先に店員に挨拶とかして車に戻ってて」
「…ありがとう、藤井君」
藤井君の言葉に甘え、私はコンビニから出て車に戻った
コンビニから出ると、外は真っ暗だった
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職場に戻り、防犯カメラの映像について報告をした
桐山さんと神山君が確認した映像にも、昨日のんちゃんが居なくなってたらしい
「前回と同様で自宅付近か」
「よし、この後映像や自宅付近について調査を少し進めよう」
「…じゃあ私も、」
「Aちゃんは休んで、今日は大変だったんだから」
藤井君に制止された
「うん、流星の言う通りやAちゃん、今日は俺ら4人が頑張るから休んどき」
「…わかりました、ありがとうございます」
藤井君と桐山さんの言葉に甘え、私は先に帰ることにした
「…のんちゃん、ごめん」
職場を出て、私の頭の中はのんちゃんへの後悔ばかりが押し寄せていた
頭の中がモヤモヤした状態で歩いていた時
「あのっ、!」
「え、?」
誰かに後ろから強く腕を掴まれた
「この前は、本当にすみませんでしたっ」
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作者名:り | 作成日時:2021年10月15日 15時