GAME ver2 (ページ6)

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私はのんちゃんについての情報を話した

名前や最近では共に生活を送っていたことなど

「小瀧さん、出勤時間はどれ位かわかる？」

「私の後にいつも行ってたので、8時前後には家を出てたと思います」

「…そっか、小瀧さんの出勤時間に合わせて防犯カメラの映像確認してみよう」

「俺は事情聴取で聞いたことを、他の人達にも連絡するわ」

事情聴取が終わり、時計を見れば12時を回っていた

私達はお昼を食べずに、2人組に分かれて捜査をするために外へ出た

「…Aちゃんは、小瀧さんが何処で連れ去られたか予想ついてる？」

「…わからない」

藤井君と私の家の近くのコンビニへ向かう

のんちゃんが仕事行く時いつも通る道だから、カメラに姿が無ければ家の近所で連れ去られたってことだ

「すみません、刑事の藤井と申しますが…、」

コンビニに着き、店員に許可を取って、防犯カメラの映像を確認をする

「…居ない」

昨日の防犯カメラの映像を確認するが、のんちゃんは映っていなかった

「…これ、」

2日前の映像には、のんちゃんの姿が確認出来た

さらに3日前、4日前と映像を確認すると、のんちゃんが歩いている姿があった

映像を見て、私と藤井君は目を合わせた

「中間さんの時と一緒で、家の付近ってことやんな」

「…うん」

でも此処で1つの疑問が頭に浮かぶ

どうして神山君は私の家の場所を知っているのだろうか

「どうしたん？」

「なんで犯人は家の場所知ってるんだろうって思って」

「もし偶然小瀧さんに会ったわけじゃないならさ、この前話していたストーカーの人怪しくない？」

藤井君の発言を聞いて、ハッとする

あの時家までついてきた人が神山君だとしたら…辻褄が合った

「…確かに藤井君の言う通りかもしれない」

考えると、私と藤井君と神山君は殆ど同じタイミングで退勤をしていた

私とのんちゃんの後を追うことは可能だった

「…Aちゃん、ごめん余計なこと言ったかもしれん」

のんちゃんは、私の職場の人を疑っていた

あの時、のんちゃんの言葉を信じて行動をしていれば巻き込まれなかったのかもしれない

そう考えると、涙が零れてしまった

「…余計なんかじゃない」

のんちゃんと私は前回のゲームをしている時から、神山君の計画した罠に嵌ってしまっていたのだ