私は貴方の飼い主よ

最強の姉06 ページ7

『無理もう動かない』

「このクソ野郎…」

「お前ら体術クソすぎだろ」

無事甚爾さんと１ヶ月だけ一緒に暮らせるようになった。
どうやったかって？
別にこっちは向こうに何も支払ってないし何も渡してない。
ただ禪院家は甚爾の事をゴミのように扱ってるから私が一緒に居たいって言ったら好きにしろって言って帰って行ったの。
ほんと、御三家って馬鹿ばっかりだね！
それにしてもほんと甚爾強すぎな？なんだよこの強さ…。
体術だけ使用する修行で私たちは一発も当てられてない。
まぁ私たちはまだ子供だから体が小さい、だから大人を相手にするにも一苦労だ。

「とりあえず１ヶ月しかねぇんだ。型は教えてやる、だが体力や筋力は自分らでどうにかして上げろ」

『へーい』

「俺風呂行ってくる、姉さんは？」

『私は夜入るー』

「わかった。おい姉さんに手出すなよ」

「出さねぇよ」

『出してくれないのかー』

「痴女かお前」

『違うもん！』

縁側に座って使用人が持ってきた水を飲みながら甚爾を見る。
原作よりも少し髪が長い彼はやっぱりまだ少し幼くて、かっこよさと可愛さを持ってるなんて卑怯だと思う。
そして私は子供だから許せる行動にとる。

「邪魔だ」

『いいじゃんかー』

甚爾の膝に座りましまー！
てへー！最高だー！
え？なにこの太ももの筋肉？柔らか…え、これすごくね？弾力ある筋肉だ…。

「てめ、太もも撫でんな痴女が」

『ねぇこれ筋肉？めっちゃ柔らかい』

「いいから離れろ痴女」

『A！』

「なぁ痴女」

『Aだってば！』

「お前、なんで俺なんかに構う」

『え？好きだから』

「…あのな、」

『全部が好き！顔も声も話し方も性格も匂いも筋肉も全部！邪魔って言いながらも私を退かさない優しい所も！』

「めんどくせぇだけだ」

このツンデレめー！
でも本当に私は優しい甚爾が大好きだ。
彼が私たちと一緒に行動し始めて1週間くらい経つけど、彼は不器用ながらに優しく教えてくれる。
夜は私がわがまま言って３人一緒に寝てくれるし、こうやって甘えたら嫌だとか言いながら受け止めてくれるし。

『いつか結婚しようね！』

「年齢離れすぎてんだろ」

『そんなのモウマンタイ！』

「お前本当は中身おっさんだろ」

『違うよ！』

「…まぁでもそうだな、お前が結婚できる年齢になった時、くっそ美人になってたら考えてやる」

『この顔だよ？』

「あと金な」

『安心して！甚爾さんのお小遣い１ヶ月１億だよ！』



私頑張って稼ぐね！

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