最強の姉22 ページ23
高専入学式当日。
依頼した内容で作られた制服に腕を通し、2人は木造で作られた校舎の廊下を歩いていた。
あれからAは今まで通りに振舞っていた。
だがそれが悟には痛々しくて見てられなかった。
それでも、何とか前を向こうとしている姉を思い悟もまたいつも通りに接した。
『同級生2人いるんだって』
「どーでもいい」
『もー、同級生だよ？女子がいいな、この業界女子少ないんだもん！』
「女なんてうぜぇだけだろ」
『モテ男め』
教室のドアを開けAを先に中に入れた悟も続いて入る。
既に教室には人が居て、どうやらこの2人が同級生のようだ。
『おお！女子が居る！』
「まじか、やったー。私家入硝子」
『五条A、よろしくね！』
「2人そっくりじゃん、双子？」
『そ！弟の悟だよ！あ、あなたの名前は？』
廊下側の席に座っている黒髪の男子生徒にAは視線を向ける。
少し目つきは鋭いが、こちらを見て少し微笑んだ彼にAは常識人だと認識した。
「私は夏油傑だ、よろしく」
『夏油ね！よろしく！』
「はー、お前なんだよその髪だっせぇ」
「「……」」
『悟！？失礼でしょ！？』
突然の悟の態度の悪さに夏油と家入は思考が一瞬停止した。
そして、この一瞬で悟の性格が分かった。
姉であるAとは性格が真反対だということに。
「君は失礼な奴だな」
「は？」
『もー！悟謝りなさい！』
「なんで俺が？こいつお前に愛想振りまいてキモイじゃん」
あぁ、こいつシスコンか。
2人の考えが今またシンクロした。
失礼な悟の態度にあたふたしているAの姿に夏油はここで彼の喧嘩を買ってはいけないと思い何とか気持ちを押し殺し口角を上げて彼の発言を否定する。
「普通に挨拶しただけだよ」
「その顔がうさんくせぇんだよ」
オﾞェっ、そう言って何故か夏油の隣に座ろうとする悟にとうとう夏油もキレた。
座る瞬間椅子を足で蹴り飛ばし悟を後ろに転かした。
カエルが潰れたような声を発して後ろに転んだ悟に家入は我慢せず笑ってしまった。
「っ、てめぇふざけんなよ！」
「先に喧嘩を吹っ掛けたのは君だ」
「ボコボコにしてやる」
「やってみろ」
夏油は手のひらから呪霊を出現させ悟に襲いかからせる。
そして彼もまた呪霊を殴り潰した。
目の前の光景をAはどうやって止めたらいいのかわからなかった。
2人が問題児認定されたきっかけはこの日だったと未来のAは語る。
(悟の頭にたんこぶあるの初めて見たよ)
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兎羅-トラ-(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます(^ω^)甚爾のラブラブランデブーしたいがために作った作品なので、甚爾再登場までお待ちを！！ (2021年3月14日 14時) (
レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
オタク - えっ好きなんですけど!!!なんでこんな神作品作れるのです?!好きです。結婚しますk(((＼(^▽^＠ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
兎羅-トラ-(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！更新頑張って行きますので、よろしくお願いします！ (2021年3月9日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ハッ！？好きです！！！！！！更新頑張ってください！ (2021年3月8日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧(プロフ) - ましゅふわさん» ありがとうございます(´∀`)頑張って更新していきますので、よろしくお願いします！ (2021年3月3日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yagiri | 作成日時：2021年2月27日 12時
