今世 ページ24
「 別に気遣ってなんかないし」
『 ふふ、そうか私の勘違いだったか。でもありがとう恵………君は優しい良い子だね 』
名前を呼んだからか、頭を撫でたからか、私が微笑んだからか、顔をほんのり赤くさせながら俯いてしまった少年。
「 ……なまえ」
『 うん、呼びたいから呼んだんだけど。嫌だったかな?』
「 …別に嫌じゃない。俺も、俺もAって呼んでいい?」
少し悲しそうに私が言うと慌てて赤く染ったままの顔をあげる恵と至近距離で目が合う。
『勿論!嬉しいなあ。ありがとう恵』
「 ……ん、そんな喜ぶことじゃない 」
腕を組んで顔をプイッと逸らしてしまった。
可愛いなあ。
『 それじゃあ私は自分の部屋に戻るね』
「 …………わかった」
『 寂しい?一緒に私の部屋で寝る?』
「 寂しくなんかない!早く部屋に戻れよ!!」
腕を広げて誘ってみるも呆気なく振られちゃった。
『 大丈夫また明日も来るから』
「 料理の練習しとけよな」
やっぱり美味しくなかったんじゃん!と言えばやっと子供らしく笑った恵の頭を優しく撫でて自分の部屋に戻った。
次は伏黒恵少年視点です。
364人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
武藤で無糖(プロフ) - みくさん» ヒョエーーー!そう思って頂けて嬉しい限りです。コメント凄いモチベになります!ありがとうございます߹ᯅ߹ (2022年11月8日 14時) (レス) @page28 id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバい...物語の進み方が好きすぎる...設定が好き....面白すぎます!夢主ちゃんのこういう感じ、めっちゃ好きです!! (2022年11月7日 20時) (レス) @page7 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:武藤で無糖 | 作成日時:2022年10月23日 15時