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そうかい、何発 ページ37

その言葉を聞いて渋い顔を見せた高橋だったが、何を思ったのかうすらと笑みを浮かべた。


高「そんなことが私の身体で起きているとは気が付かなかったよ。そうかい。


…だけど、天界長様よ。
あの激闘で生き残ったのが私だけだと思うかい」

『…!』



高「それに、君がもし私が生きていると知っても、殺しには行けなかっただろうに。


そんなメンタル、気力さえもなかったように見えた、ァ"ッ!!」

『黙れ』


高橋の言葉を遮ったのは、さっき納刀したはずの刀。左足を切断された。
そして剣先を右耳横につたらせる。


『お前が、見た光景なんて既に過去だ』

高「グッァ」


切れ味の良すぎる刀はそのまま滑るようにして高橋の耳を切り落とした。
行き場のなくなった刀はそのまま彼の掌を突き刺す。


『…あの時(・・・)の事を知ってるのならば、尚更お前は生かしちゃおけねぇよ。
俺にとってそれを周りに知られるのはいささか都合が悪い』


捻るように刀を動かすと響く叫び声。
Aはそれを冷めた目で見ていた。彼の目には既に闘争心も、興味も消えた冷酷さだけが鎮座していた。





刀を彼の掌に立てたまま、Aは懐を探った。



現れたのは白と金で彩られた一風古い見た目の拳銃。
その銃口が、高橋に向けられた。
表情がこわばる。


高「ッ…!!」



















『もうお前要らないや』




その日、森の中から何発も何発も、銃声が響いた。


何発も。




…何発も。

カチッ、20→←刀、適応



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ちるちる(プロフ) - お疲れ様です!めっちゃ面白くて、一気読みしちゃいました(´>∀<`)ゝついに過去編…!!楽しみです!! (2022年12月5日 2時) (レス) @page50 id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶*(プロフ) - お疲れさまです!過去編…まさか最新話の話が…楽しみにしてるので遠慮なく長期間更新停止しちゃってください!! (2022年11月25日 21時) (レス) @page50 id: 6f7ecd9a26 (このIDを非表示/違反報告)
黒月(プロフ) - ついに過去編…しかも完全オリジナル…!!純粋に楽しみすぎるので待ってます!この作品がきっかけでネッ友が出来ましたので忘れることは無いのですし、更新情報が来たら多分飛んできます()いつも通りですが無理はなさらず、またお帰りになる日を楽しみにしています!!! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: e117f8682f (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - お疲れ様です!更新のお話わかりました!いつか帰ってくるまで待っていますね!また楽しいお話を見るのを心待ちにしています! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: feaa8e4abb (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 久しぶりーふ。寒いですねはい、ちょっと一周してきます。(久々でお話のあらすじ忘れてしまった、不甲斐ない) (2022年11月21日 20時) (レス) id: e9819a7dc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リートゥ | 作成日時:2022年10月5日 18時

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