天界からの救世主29【東京卍リベンジャーズ】【東リベ】

瞳、舞踏会 ページ32

パァン！！！！と拳銃の発砲音が森に響いた。
彼が放った鉛玉はそのまま霧矢漸の額に吸い込まれるように、軌道を描いた。



衝撃に耐えきれず、身体が後ろへと倒れる。


高「……」


高橋はそんな地面に伏していく様をずっと見届けていた。
ふ、と霧矢の瞳から輝きが消えたのを確認、、、



















した次の瞬間。






『＿＿＿＿＿＿＿＿＿油断大敵』

高「！？！？？グアアッ！！！？」


高橋は突如背後から耳元で聞こえて来たとてもいい低音の声と共に、身体に走った痛覚に思わず声を荒げた。
痛みからして、刀で切られたのだろうか。


不意を突かれた高橋はせめて、との思いで背後を振り向くと大きく感情を揺るがせた。


彼の眼に映っているのは光の角度によって夜空を浮かばせる奇跡のような灰色の髪、輝かしい青い瞳、そして天界を象徴する真っ白いスーツ。


『依り代が死んだくらいで俺が死ぬとでも』


そこには、あのＯＨＰが目の敵にしている天界本部最高峰管理部長、Aの姿があった。

バックステップで高橋は彼から距離をとる。が、いきなりの痛覚に動揺しているのか、片膝をついてしまう。
ちらりと横を見るが、変わらず「霧矢漸」の身体は赤を垂れ流しながら地に伏せている。










『吃驚してるようだな。だけど、時間も俺も、止まっちゃくれねぇぜ？






＿＿＿＿＿＿立てよ。舞踏会(パーティー)は始まったばかりだぜ』

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