第198話 この程度では物足りない ページ49
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「“エターナルブリザード”！！うおおおおぉおおっ！！いけ───っ！！」
「“ワームホール”！！」
吹雪のシュートは、また止められてしまった。
「この程度とは物足りないぞ。もっと魂を熱く滾らせるシュートを叩き込め！！」
「なにっ…！」
吹雪が歯を食いしばった。デザームはボールを味方へ投げた。
「攻撃せよ！戦術時間は7,4秒だ！」
「御意！！」
イプシロンの選手が攻め上がる。
「通さないッス！！“ザ・ウォール”！！」
壁山のディフェンス技を打ち砕き、ボールはゼルへ渡った。正面には木暮がいる。
「うわっ、来た…！来たよ…っ」
木暮が旋風陣の体制を取ったが、技を出す前に突破された。
「“ガニメデプロトン”！！」
「“マジン・ザ・ハンド”！！」
ゼルの技は、円堂がまたしっかりと止めた。
「くそっ…！！」
「ナイスセーブ！！いい反応だったぞ！！」
土門の言葉に、円堂はハッとした。
「そういえば、いつもと感覚が違ってたな…」
ここで前半戦が終了した。
いまだ両チーム無得点のまま、みんながベンチに戻った。
「いいぞ、みんな！イプシロンの動きに負けてないぜ！」
「後半もこの調子で頑張って！」
「任せとけ！一点も入れさせるもんか！」
みんなが張り切る中、Aは俯いた。
「睦月？どうした？」
「威力が足りない……これじゃ点は取れない」
Aが深刻な顔でそう言い、悔しそうに拳を握った。
「もっと威力がないと、あいつには通用しない……吹雪のエターナルブリザードが通じないなら、私の技が通じるはずもない……」
「睦月……」
円堂はAの背中を叩いた。
「そう抱え込むなよ！！俺達もサポートするしさ！！なっ、みんな！！」
「ああ！！後半こそ、奴らから点を取ってやろうぜ！！」
Aはみんなを見回して、小さく頷いた。
「俺達は確実に強くなってる！勝てる…！！絶対に勝つぞ！！」
「おう！！」
「吹雪くん」
瞳子監督が、座り込んでいた吹雪の方へ向かった。
「攻撃に気を取られすぎよ。ディフェンスに集中しなさい」
「監督。吹雪をFWに上げてください」
鬼道が言った。
「確かに睦月のシュートも強力ですが、負担が大きすぎる。デザームのワームホールを打ち破るには、吹雪の力も必要なんです」
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第199話 攻撃を防いだ時こそが→←第197話 求めていたものだ
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
