第163話 偽のメール ページ14
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「帝国だろうが、真・帝国だろうが、絶対負けない！」
染岡が意気込むように言った。
「それに、今じゃ俺達最強トリオがいるんだからな」
染岡の言葉に、吹雪はうなずき「そうだね」と笑ったが、Aは照れ臭そうにした。
「私は別に……二人よりは……」
「お前は自分を謙遜しすぎなんだよ！傘美野での一戦で唯一手応えがあったのは、お前の“
「ただのまぐれだよ。ついこの間まで、ほとんどサッカーをやってなかったんだし……みんなの足を引っ張ってないか心配だ」
「やってなかったの？」
吹雪が目をぱちくりさせた。
「あ、ああ。ちょっと色々あって」
「豪炎寺もお前を褒めてたぜ。お前の技のこと」
「え、豪炎寺が？」
豪炎寺の名前が出た途端、Aは心臓がどきりとしたのを感じた。
「ああ。お前は強い！自信を持てよ」
「あ、ありがとう」
Aは恥ずかしそうに頬を赤らめて頭を掻いた。染岡は大きく笑いながら、Aの肩をばしばし叩いた。
「照れんなよ、睦月！」
「て、照れてない！」
─────
食事を終えてキャラバンの外に出たとき、近くにいた円堂にむけて、一人の少年がサッカーボールを蹴りつけるのを見た。
円堂がそれを受け止めると、少年はふっと笑った。
「おっせぇ」
「円堂くん！？」
秋たちが駆け寄った。
「なんだよ、いきなり！」
「誰？」
「愛媛まで時間がかかりすぎじゃね？ってこと」
「なんだ、あいつは？」
最後に降りてきた瞳子監督がみんなの前に出て、少年を見た。
「君、真・帝国学園の生徒ね」
「え？」
「そっちこそ遅いんじゃない？人を偽のメールで呼び出しておいて、今頃現れるの？」
瞳子監督の言葉にみんなが首を傾げた。
「監督、“偽のメール”って…？」
「そもそも、ここ愛媛まで私達を誘導した、響木さんのメールが偽物だったの」
「え！？」
「もう確認済みよ」
瞳子監督は円堂にそう言うと、また少年の方に向き直った。
「すぐに分かるような嘘を、なぜついたの？」
「俺、不動明王ってんだけどさぁ。俺の名前でメールしたらここまで来たのかよ？響木の名前を騙ったから、色々調べて愛媛まで来る気になったんだろ？違うか？」
瞳子監督はふっと笑い、「そうね」と言った。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
