第160話 うっしっしっ ページ11
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「いやあ、なんだかんだ木暮ってやつは面白かったよなあ！」
それから漫遊寺をたち、キャラバンで走行する車内で、みんなは木暮について話し始めた。
「チームに入れなくてよかったのか…？」
「いやいや、それでいいのです。あんな奴がいたら、宇宙人に勝てるものも勝てなくなっちゃいますからね！」
「シビアだなあ、目金くん！」
「あ、あのう…お話中のところすいませんが…」
壁山がぎこちなく話しかけると、みんなが振り向いた。
「なんだい？」
「ああ？………マジかよ！！！」
染岡が叫んだ。一番うしろ、壁山が一人で座っている座席の端っこに、木暮が座っていたのだ。
「木暮くん！？」
「うっしっしっしっしっ！」
─────
それから瞳子監督が漫遊寺中の監督に電話をし、事情を説明し、木暮はチームに加わることになった。
「俺は反対でヤンス！こんなやつ──」
「うわあああああ！？！？」
目金が悲鳴を上げながら、木暮がマジックで落書きしていたフィギュアをとりあげた。
「僕のレイナちゃんがぁ……！！！」
「うっしっしっしっしっ…！」
「ぼ、僕もこんなやつが雷門イレブンに入るのは絶対反対です！！」
「フン、たかがおもちゃぐらいで」
「なにをーーーっ！！」
目金が怒鳴る中、今度は栗松が悲鳴を上げた。
「今度はなんだよ？」
「俺の雑誌がああ……！」
栗松のサッカー雑誌にも落書きされてしまったらしい。
「うっしっしっしっしっ」
「木暮くん！！」
春奈が怒鳴った。
「みんなに謝りなさい！ちゃんと謝らないと漫遊寺に帰ってもらうからね！」
「………ごめんよ…」
木暮がしょぼんと肩を落として謝ると、円堂が木暮と目金、栗松の間に割って入り、宥めた。
「まあまあ！木暮も謝ってるんだしさ！な！目金！栗松！」
「キャプテンにそう言われちゃ、仕方ないでやんす…」
そこへ、瞳子監督がキャラバンに戻ってきた。
「行くわよ」
「よーし、出発だ！！」
円堂が元気よく歩き出した瞬間、そのままコケてしまった。よく見ると、円堂の靴紐が左右で結ばれている。
「円堂！？」
「うっしっしっしっしっ！」
「木暮ーーーーっ！！！」
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
