第038話 資格なんてないんだ ページ39
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「ごめん」
Aはごしごしとジャージの袖で目元を拭った。
「……母さんと父さんの事故」
Aはその先を言うのを少しためらっただが、続けた。
「私のせいだったんだ。だからサッカーをやめた」
Aは立ち上がった。もう辺りはすっかり暗くなっていた。
「私に、サッカーをする資格なんてないんだ」
豪炎寺は顔色ひとつ変えずにAを見つめている。
「……お前の気持ちが分からないわけじゃないが」
豪炎寺はそう言いながら立ち上がり、Aの前に立った。
「親御さんも、お前がサッカーをする姿が好きだったんじゃないのか？」
Aの目が見開かれた。豪炎寺はAの横をすっと通り、そのまま背を向けて歩き出した。
「…じゃあな」
「……………」
Aはその場に立ち尽くしたまま、豪炎寺の背中を見つめた。幼い頃の思い出が、ここぞとばかりに脳裏に浮かぶ。
──“そうか、A、サッカー好きかぁ。将来は、女の子ながらすごい選手になるかもな！”
──“うん！私、プロの選手になりたい！”
──“Aならきっとなれるわよ”
Aはぐっと手で拳を作ると、唇を噛み締めた。
────
それから野生中との試合まで、壁山と豪炎寺の特訓は続いた。
豪炎寺は割と形になってきたが、壁山の方はまだまだだ。どうやら、高いところが苦手らしく、豪炎寺の踏み台になる際下を見て怯えてしまうようだ。
「下を見ちゃうから怖くなるんじゃない？ずっと豪炎寺くんを見てたらどう？」
「あ、はい！やってみるッス！」
秋のアドバイスで、再挑戦することになった。
しかし、壁山は豪炎寺だけを見ようとしても、どうしても下が気になってしまうらしく、これも失敗だ。
「あらあら、こんな状態で、次の試合大丈夫なのかしら？」
そこへ雷門夏未がやって来た。
「せっかく秘伝書を見つけてあげたのに、この様子では無駄になりそうね」
「なに！」
夏未を睨みつける染岡を制止した円堂は笑った。
「誰に何を言われたって、豪炎寺と壁山はイナズマ落としを完成させるって、俺は信じてる！そして、絶対試合に勝つ！！」
「そう。試合が楽しみね」
夏未はそうとだけ言うと去っていった。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
